2013年7月26日

ニッポンの夏!

何か聞いて欲しいことがあるときは
大きな声でにゃあにゃあとたくさんお喋りする子でしたけど
そういえばここ数日はあまり喋ってくれてなかった。
その変化に気付いてあげられなかったのが残念です。

昨晩、お尻から大量に出血した飼い猫は子宮蓄膿症と診断され
今日は全く症状が無いものの、やはり手術するしか治療方法はないそうです。
ただ彼女は13歳と高齢であることと、腎臓が全く機能してないほどの数値から
手術に耐え得る体力も無く、術後の回復も約束できないどころか
最悪の場合は手術中に亡くなる可能性まであると言われてしまいました。

手術か否か、その選択を迫られたわけですが
躊躇なくリスキーな手術は避けることにしました。
通院で時折点滴を受けながら、我が家で自然に暮らすことを選んだのです。
たぶん彼女にとっても、病院での治療は相当なストレスでしょうし
今まで通り住み慣れた家に居る方が気楽だろうと思うんです。

待合室で末期の乳がんに侵された15歳の猫を連れた女性に話掛けると
餌を全く食べないので定期的に点滴を受けに来ているそうでした。
その子、病気だとは分からないくらい綺麗で若々しい顔つきで
飼い主さんの膝に大人しく抱かさったまま静かにじっとしてました。
やはりお家と家族が一番なんでしょうね。
人間もこれくらいシンプルに治療方法を選択できればいいのになと
つい思ってしまいました。
高額の医療費を掛けてまで体に負担を与え、
治る見込みも無い治療のために大量の薬と無機質なベッドだなんて
やだやだ、私はまっぴら御免です。

帰宅して夜になってから、餌を少し食べ自発的に水も飲みました。
おしっこもしましたけど血尿ではありません。
けど、いつもの寛いだ様子は無く、深く眠ることもしません。
2時間半に及ぶ検査や治療で疲れきっている筈なんですけどね。
たぶん昨日から熟睡してないと思うんで、それだけが気掛かりです。


夕刻から太鼓の音が鳴り出したんで
カミさんと近所の公園まで夏祭りを楽しみに出掛けました。
家からすぐの場所で毎年催されるこの祭り、休みと重なると必ず来ています。
今年は例年以上に人が多かったような気がします。小さな子供たちも沢山!
日本の夏、平和な営み、これに勝る幸せな暮らしはないですよね。
歴史や伝統が途絶えることなく受け継がれて行くことが大切なんだと思います。
春の桜もそうですが、夏の祭りを迎えて気付くのは平穏な社会です。
ああ、今年もまたこの季節がやって来た。
そう思わせる日本の四季は、世界に誇れるほどの文化と一体です。
この平和な風景が永遠でありますように・・
いつもいつも、そう願ってしまいます。


射的に胸躍らす子供たちの姿、昔と何も変わってなくて笑っちゃいました。
「武器」じゃないんですよね、子供らにとっては「鉄砲」なんです。
それも裸電球の下で景品を撃つための。
これまた平和で健全な光景です。


最後に子供たち全員に花火が配られ、一斉に点火。
ほのかな火薬の臭いと煙が立ち込めると、もう夏全開の気分になりますね。
いいなあ、ニッポンの夏!

私があれこれ見とれているうちに、
ふと気付くとカミさんが十代のアメリカ青年二人に話し掛けられ
なにやら楽しそうにずっと喋っておりました。
Tシャツの襟に小さなプレートを付けていたので
おそらく宗教関係だろうと思っていたら、案の定モルモン教の宣教師たちでした。
家のこれまたすぐ近くに協会が在るんですよね。

「あなたにまたお会いしたいです、お家に行ってもいいですか?」
こんな際どい台詞を受け流しながら、カミさんえらく楽しそうでした。
ずいぶん長い時間喋ってましたよ。
彼ら、隣に居る私には一言も語り掛けず、ずっとカミさんとだけ。
終わってからカミさん曰く、
なんでこんなに大勢の人が居るのに私だったんだろうねと。

その時は言いませんでしたけど、たぶん勧誘に弱い相なんだと思いますよ。
その昔、訪問販売で40万円もの高額学習教材を即決した女ですもの!!(笑)

*

2013年7月25日

猫と私


どうにも調子がよろしくないので
明日、病院へ行って診察してもらおうと思っていた私なのだが
あろうことか13歳の白猫が私よりも急を要する病となってしまった。

今まで病気などしたことも無く自然治癒力の強い娘だっただけに
お尻からの出血はとても心配だ。
私の方は明後日に延期して、明日はこの子の診察を優先することにした。

けれど、ペット保険に入っていないので
いざ入院や手術ともなると莫大な費用が掛かってしまう。
たぶん私の病も入院が必要となるだろうし・・
両方の医療費を考えると、とても困った状況だ。

私の体を心配して、夜更かしせぬよう友人から忠告された。
酒、煙草、夜更かし、どれも体に悪いことばかりなので
少しは改めようかと思うのだが・・

猫も私も、診察結果が心配だ。

*

2013年7月23日

悲しき夏バテ

ちょっとヤバイことになってきた。
金曜に病院へ行って来ます。
手術と入院になるかもなあ。

体のあちこち、ボロボロです。
60年間、酷使してきた結果でしょうか。
部品交換できればいいんですけどね。

週末のパーティー、顔出せるか微妙な雲行き。
行けなくなったらごめんなさいね。
でも、10周年おめでとう。
偉大なる足跡だよ。

ああ・・
なんか重苦しい気分。
バテバテ。


「悲しき夏バテ」 布谷文夫


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2013年7月22日

う・・


価格高騰から、去年は穴子の蒲焼で我慢した。
今年はちゃんとした店で「本物」を食べたいなあ~とは思ってみたものの
値段は年々上がるのみ、やはり諦めちゃおうかねとカミさんと話してた。

しかし、テレビを観ていると
どのチャンネルも今日は選挙結果と鰻の画像でいっぱいだ。
脂の乗ったテッカテカの蒲焼を何度も目にするうちに
突然プチッ!と何かが切れた。
我慢の限界、辛抱の糸が切れたのだ。

してやられた。
これがメディアの罠なのだ。

景気は上向いてるんですよ~
土曜の丑の日は鰻を喰わなきゃだめですよ~
たまには贅沢しましょうよ~!
とばかりに庶民を煽る。
まんまとその策に嵌ってしまったのが情けない。

だが糸が切れたままでは成す術もなく
せめて西友の安いやつでもいいからと夜になってから覗いてみると
あったあった、国産うな重¥990の更に3割引きの格安品が。
尾っぽの部位ではあるが、どうせ気休めこれで我慢すんべぇ。
かくして¥693の(安っ!)宮崎産うな重にありついた次第。

味は・・普通。
普通に鰻の味。
鰻を喰ってることを実感できる味。
旨いのだけれど、悲しいかなその程度の感想。
いや、味以前に
今年は鰻を喰えたという満足感でお腹いっぱいになった感覚と言うべきか。

「おいおい鰻ってぇやつぁなあ、老舗の名店で肝吸い付きを喰うもんでぃ!」
威勢のいい江戸っ子の兄さんに叱られそうで肩身が狭くなった。
確かにそうだ、うな重はスーパーで買うもんじゃない。
暖簾を潜って、その芳醇な香りが立ち込めた専門店で喰うものだ。
そう思うと、ちょっぴり虚しくなった。
穴子ではなく(本物の)鰻であったとしても、
やはり今夜食べたのは紛れもなく紛い品なのだから。

所詮、現実はこんなところだ。
景気が上向いてるというその論理の出所は
株価と新車の販売台数と、百貨店の売上などなど。
高額商品がよく売れるようになりました!と店員が胸を張って言ったとしても
今どきデパートへ買い物に出掛けるような裕福な人間はそうそう居ない。
消費者物価指数を押し上げることに貢献している中流家庭から下は
データに反映されることも無く切り捨てられてるようなもんだ。
そこに矛盾がある。

友人と連れ立って、老舗店で旨そうに高いうな重を頬張る労働者の姿なんて
やらせでもない限り、今では目にすることも無いだろう。
そりゃそうだ、うな重一膳で一晩の飲み代くらいになってしまうんじゃ
たとえ一年に一度だけだとしても、勿体なくって軽々しく喰うことなど出来やしないさ。

好景気を煽るねぇ、メディアは。
前政権の(自称)どじょう内閣を思い出して吹き出しそうになった。
いいねえ、あの貧乏臭い名前は現実的で。
それが今はアベノミクス、魔法みたいに神秘的な響きだわあ。
場末のペテン師にゃあ真似できない「プロ」の手口だね。

あーら、現代的だわね。
渡さんの声が聞こえて来そうな夜だ。

友人の真似をして、来年からは「う」の付く物を喰って気を紛らすとするか。
土曜の丑の日の生みの親、平賀源内さますみません!

*

2013年7月21日

敵タナトスを想起せよ


投票率52.49%(朝日新聞中間集計)の数字を残して
選挙フェスという祭りは終わった。
心の中には勝ちも負けも無く
はたまた喜びも虚しさも無く
淡々とTVの開票速報を見ている自分が居た。
三宅洋平クンの言葉を借りるまでもなく
これは戦いではないんだ、そう言い聞かせているかのようだった。

3.11以降、この国の民は明らかに変わろうとしている。
何が間違いで何が正しいか、明確な答を誰もが持ち得たことで
それが人を動かし国を動かす大きな力になろうとしているからだ。
仮に今回の選挙結果がどうであれ、
問題を提起して己の言葉で語り始める若者たちの登場は
この国の先が見えない未来にも一筋の光となってくれる筈だ。

投票所へ行こうとしない多くの若者たちを責める気持ちは無い。
この国の将来がどうなっても良いのか、などと
良識者ぶって声を荒げるつもりも毛頭無い。
棄権も白票も、それはそれでひとつの意思表示なのだから。

でもね、心の奥で燃え上がるアンチテーゼだけは忘れないで。
おかしいだろ、なんか変だろ、その気持ちさえあればいい。
いつかそれを表現できるようになるまで
火を絶やさずに現実を見つめていてほしいんだ。

数千人の機動隊と放水車、群衆に水平撃ちされる催涙弾。
応戦する投石と火炎瓶は東京の街を戦場と化しながら
国家権力という強大な「敵」と対峙していた60年代とは違い
右も左も無くなってしまった現代に「敵」を明確に探し出すのは難しいことだ。
おまけに70年代以降は皆が優しい顔に変わってしまい、
いったい誰が悪党なのかも分からなくなってしまった。

60年代後半から、ソニーがトリニトロンで飛躍的に業績を伸ばしたのは
アメリカの戦闘機のモニターとして採用され、その性能が認められたからなのさ。
そう、ベトナム戦争に加担していたと言ってもいい。
「ソニーのテレビは血を映す」反戦集会には替え歌で歌われていたくらいだ。
その後ウォークマンのヒットなどでより巨大化して行った経緯がある。
他にも恩恵に与った企業は幾つもあるくらい、戦争や紛争は商売として儲かるのだ。
それが戦争の親玉という奴、銭儲けには貪欲な奴らだ。

今はどうだ、戦争が無いので今度は原発を売り歩いてる。
被爆国であり、未曾有の事故の収束も出来ない状態であるにも関わらず
世界中に放射能の危険を撒き散らす魂胆かい。
その受注益で経済再生だ?なんてこったい、恥ずかしくて世界に顔向けできないよ。
おかしいだろ?なんか変だろ?
この国を動かしているのは政治家じゃなく、奴ら死の商人たちなんだよ。

そんな見えない敵が居ることを、頭の片隅にでもいいから覚えておいて。
そしていつか、声に出して、行動してほしい。
そう思うんだ。



敵タナトスを想起せよ


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2013年7月15日

涼しい、というか肌寒い


な、なんですの!?
この、夏が終わって秋が来たみたいな今夜の気温は!!
涼しいというか、肌寒いくらいですけど。

極端やなあ。
猛暑疲れで束の間の休息とは言え
どうせまた暑くなるんでしょ。
アップダウンが激しすぎですわ。

我が家のエアコン工事日は29日に決まった模様。
昨日友人がFBに2週間以上待たされると書いてありましたけど
やっぱりそうなんですねぇ、工事業者さん忙しすぎて嬉しい悲鳴か。

この驚きの涼しさ、工事が終わるまで続いてくんない?
・・無理よねぇ。

ちなみに私の部屋、ゴージャスにも室外機付きのタイプになるみたいです。
今までのが30数年も経った旧い窓用だったというのにさ。
大家さん、そこまで豪華にしてくれなくてもいいんですよ。
ネットで探したら2万円ちょっとで窓用が売られてましたから。

けど、もう支払いまで済ませて来たんですって。
旧いエアコンのリサイクル料金も一緒に。
太っ腹だあ~

感謝!!

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2013年7月14日

タカミネ談

やる気のなさそうな雨が時折ぱらつく今夜は
昨日に比べると外気が少しだけ涼しく感じられます。
現在の私の部屋を冷ますのは、網戸越しに入り込む外の空気だけ。
新しいエアコンがやって来るまでの間、猛暑よ一休みしていておくれ。

そんな暑い部屋の中で、10年ぶりに空気に触れたタカミネを磨き上げ
ネックを調整して弦を張り替えてあげました。


プリもボリュームのガリも全く問題なし。
生音は太くて柔らかですが、アンプに通すとかなり硬質な音が出ます。
なんだか懐かしく感じられるほどキラキラした往年のタカミネ・サウンドですが
今の私には少々耳障りな音が付き纏うので
ベースを少しだけブーストして、ハイもミドルもカットすると丁度良くなりました。
しばらくは夜のお供にしながら様子を見ることにします。

それにしても、この年代のモデルは電池交換が厄介ですね。
電池ボックスがボディの中にあるので、ブレーシングが邪魔して大変なんです。


この後のモデルからは外から電池交換できる仕様になったんですが
私のPT-106は初期型なのでご覧の通りのシンプルさです。
ま、それでも当時は画期的な物だったんでしょうけどね。
いずれにしても、まだ中津川の工場で作られていた時代の物ですから
ボディやネックはしっかりとした製品に仕上がっています。
仮に使われる機会が少なかったとしても、こういう娘は手放せないものですよ。

そういえば、二十歳頃にライブで使用していたギターも
手放すことが出来ずにずっと持っています。
神田の老舗、カワセ楽器のオリジナルでBILLYという代物ですが
当時の私のメインとして、これはずいぶん弾き込みましたねぇ。
40歳になったその娘、今は長男宅に預けてあります。

・・近頃、楽器の話ばかりになってますけど
肝心の歌の方はどうなってるんでしょうね?

と、他人事のように呟く。

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