2011年10月10日
木枯らしの吹く頃
その昔、私の部屋はプライベート・スタジオの様相を呈していた。
FOSTEXのオープンリールの8TRをベースに
極めてアナログなMTRで膨大な量の音源を残していた時期があるのだ。
人前で歌うことをやめた後、リスナーとして(これまた膨大な数の)アルバムを買い漁り
しばらくすると、やはりどこかで音楽と関わっていたい衝動に駆られ
子供たちが小学校に上がった頃にレコーディング機材を買い揃えたのが20年ほど前。
ミックスダウンを施して今も手元に残る音源は30曲くらいだろうか。
今になって聴いてみると、赤面してしまうような内容だけど、それなりの情熱だけは感じ取れる。
でも所詮は情熱だけ。
完成度は低いしボーカルも不安定で、声の張り具合なら今の方がよっぽどいい。
それでも時折「おっ?」と身を乗り出すような音に出くわすことがある。
それが楽しい。
最近になって、またそれを始めたくなってきた。
機材のほとんどは老朽化したため手放してしまったが
今なら昔の金額の1/10以下で質の良いものが手に入る。
アルバム1枚分くらいの数を一人で録り溜めてみようかしらね。
蔵出し秘蔵音源をひとつ。
画像の機材を買い揃えるもっと昔(25年くらい前かな)
TASCAMのカセット4TRで作った笑っちゃうくらい古典的な1曲を。
下手っぴいでローファイな音の中にも情熱だけは輝きを放っているもんなのさ(笑)
「木枯らしの吹く頃」http://kazura-web.up.seesaa.net/image/kogarashi64k.mp3
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