2012年4月27日

まつたろうと焙り家、そして・・第二章


まるで吸い込まれるように、自動ドアの向こうのカウンター席に座った私。
あの店の前を通りかかると、恐ろしいほどの力で引き寄せられるのかも知れません。
もはや電車は諦め、ビールを注文して居合わせた友人と暫しの歓談。
彼女とは久しぶりに顔を合わせたからでしょうか、
スマホ、猫、犬、家族愛・・なんだかたくさんのことを語り合った気がします。

しばらくすると、カウンターの奥の方で、お客の一人がカードを使ったマジックを始めました。
これがまた、ぽっかりと口を開けたまま言葉を失ってしまうほどのテクニックでして
見事としか言いようのない技に一堂唖然としてしまいました。
私なんて、だらしなく口を開けて立ち尽くしてましたもんねぇ~(絶句?)
ただ、そこに居た誰もが抱いた共通の感覚として
見てるうちに酔いがすっかり醒めてしまい、だんだん不愉快になってくるのです。
いったい、どーなってるんじゃあー!!という疑問が膨張し続け
やがて理解の限界を遥かに超えてしまうと、人は皆この状態に陥るようです。

パニックに陥った脳細胞を冷却しなければなりません。
皆に別れを告げて、店を出て歩くことにしました。
未明の夜風が心地好かったので、スタスタと上麻生道路を東神奈川方面へと向かい
1号線を右折して反町へと向かう、まるで車のようなコースを辿り
反町駅の近くまで来てからようやくタクシーを拾いました。
かなり飛ばし屋の、やたらと揺れる車には閉口しましたが
おかげで?びゅびゅーんと家まで着いてしまいました。

・・ここまでは、極めて順調だったのですが
なんと、玄関ドアの鍵が開かないではないですか(がーん!)

どうやら普段は閉じない方の鍵を長女が何気なく閉めてしまったようです。
錆び付いたその鍵はビクともせず、何度トライしても回りません。
未明の玄関先に立ち、鍵をこじ開けようと躍起になる男の姿、これは怪しい。
近隣の住民に見られたりしたなら、間違いなく通報されるでしょう。
それでも力まかせに開けようとするうちに、
哀れ私の鍵は無残にもグニャグニャに変形してしまいました。
もはや観念するのみの結末。
電話を掛けるのも忍びない朝帰りのオヤジは、やむなく自宅前の車に乗り込み
狭い車内で家族が目覚めるのを待つ羽目となってしまったのです。

窮屈で眠れないまま、がらがらっと雨戸が開く音が聞こえた時は
捕らえられていた囚人が解放された瞬間のような安堵と喜びが交錯しました。
なんたって軽自動車の車内は狭いもんです。
たとえシートを倒したとしても、眠れるような環境じゃありませんからね。

カチャッ!と軽やかな音と共に(開かずの)玄関ドアが中から開きました。
女房殿の第一声「電話すりゃいいのに~」呆れてます。
何を言われようとも、私はベッドに入ることができる喜びに満ち溢れ
着の身着のままで布団の中に潜り込みました。
そしてこの後、更なる災いが降りかかることになるとは・・
(続く)





2012年4月26日

まつたろうと焙り家、そして・・


昨晩初めて訪れた友人の店「まつたろう」
評判通り、旨い料理と格安の値段に感激しました。
なんたって、店主は修行を積んだ板前さんですからね。
ネタの良さと、朝から丁寧に仕込まれた煮物の味は絶品です。
この新鮮なお刺身が並んだ人気の刺身盛合せ、
一人で戴くのはとても贅沢な気もしますけど、なんと驚きの¥980!!
煮魚・焼き魚、おまけにご飯セット(ご飯・味噌汁・糠漬付きで¥250)まで平らげて
ゲーップとばかりに、お腹いっぱいになるまで飲み食いして店を後にしましたが
家が近ければ度々足を運ぶであろう良きお店のオープンを祝いたいと思います。
東横線の白楽駅東口(六角橋の反対側)改札を出て左方向へ20mほどの所ですから
この提灯を見つけたら引き戸を開けて入ってみてください。


白楽居酒屋 まつたろう
OPEN 17:00 CLOSE 24:00(ラストオーダー23:00)月曜定休
横浜市神奈川区白楽103 TEL 045-432-2878




新しい店が出来た反面、長年に渡り親しまれてきた(歴史的な)店が閉じられます。
白楽駅から上麻生道路を横切り、神奈川大学入口の信号を左へ少し上がった所
黄色い行燈が置かれている小さな居酒屋、焙り家です。
六角橋周辺のミュージシャンが夜な夜な集う(ほぼ終夜営業の)お店でした。
店主はギタリストです。
今月29日で閉めると聞き、まつたろうからの帰りに寄ってみました。


私はライブが終わった後、ここへ寄って明け方近くまで飲むことがありましたが
大勢の素晴らしきシンガー、ミュージシャンたちと出会った場所であり
何かとお世話になった思い出深い店でもありました。
閉店するのは残念ですが、店主が決めたことに立ち入ったり
或いは詮索したりするのは野暮というもんです。
この先どこかで顔を合わせる機会もあるでしょうから
軽く飲んで(すでにお腹いっぱいで入らない)お疲れさま、ありがとうと言って店を出ました。
29日のファイナルには所用で顔を出せませんが、長い間ご苦労さまでした!

焙り家 横浜市神奈川区六角橋3丁目2-2-102 TEL 045-491-7822




この時点では家に帰る気持ち十分。
電車のある時間帯に東白楽の駅へと歩き始めたのですが・・
上麻生道路に面した馴染みの店の前を通り過ぎることなど出来る筈もなく
まるで吸い込まれるようにカウンター席に居た友人の隣に座ったのでした。
当然・・お約束の朝帰りです。
この後、とんでもない事件に巻き込まれることになったのです。
(続く)



2012年4月24日

どうやら今年は不作のようです

昨晩暴露したように、今や下戸ではない私、
明日の休日は六角橋界隈を飲み歩きます。
まずは先週白楽に開店した友人の店、肴が旨いと評判のようです。
夕方5時からやっているとのこと、早めに行ってみます。
お次は惜しまれながらも今週いっぱいで閉店してしまう「あの店」
こちらもニュースを耳にした方々で連夜賑わっているそうな。
夕刻から白楽周辺に出没しますので、見かけたら声を掛けてくださいね。



さてさて、収穫が遅れていた我が家の敷地内の筍、
本日ようやく今年最初の物が大家さんから届けられました。
待ちに待った旬の一品です。


少々小ぶりですが、これくらいのが一番旨いんです。
この土の付き具合もまた絶妙!期待が膨らみますね~
そして今夜は待望の筍ご飯、柔らかく香りがあって実に美味でした。

大家さんは造園業でして、筍も専用のスコップで掘り起こします。
その音がまたダイナミックでして、この時期は早朝からドッスンドッスン響き渡ります。
けれど今朝は何故か静か・・
聞くところによると、例年より量が少なく発育も良くないそうです。
本来なら今頃は敷地のあちこちにニョッキニョキ生えて来るんですから
確かにいつもの春とは違うように感じます。

我が家の筍ご飯を楽しみにしている友人たちにも振舞いたいのですが
柔らかく一番美味しい期間に行事が入ってしまっているので
せめて来月早々にはと思ってはみても、今のところ微妙な雲行きです。
うーん、困った。


2012年4月23日

歴史秘話「下戸時代」

信じてもらえないかも知れませんが
実は私、二十代前半くらいまでは下戸でした。
どこをどうやって今みたいに飲めるようになったのか分かりませんが
当時は酒を全く受け付けない体質だったのです。
煙草なら16の時からハイライトをスッパスパ吸ってたんですけどねぇ。

今、焼酎を飲みながらPCに向かっていて思い出したエピソードがあります。
あれは・・高校を卒業する前の晩のことでした。

銭湯へ行った帰り道、当時可愛がってくれていた地元の先輩諸氏が集う店に立ち寄り
(サウンドコーナー店主の高村氏や帯広畜産大学生だった糸川氏などの酒豪です)
こともあろうに、グラスになみなみと注がれた焼酎をクイッ!と飲んでしまったのでした。
記憶では私の送別会だったような気がするんですが、
その場の楽しい雰囲気に後押しされるように(気軽に)クイッ!と行っちゃったんです。
(生まれて初めてそのとき口にした焼酎とやら、まるで水みたいな味だったんですもん)
それからしばらく談笑した後、トイレに行こうと席を立った瞬間
プチン・・と何かが切れるように、視界が消え失せました。

気がついたのは数時間後、白々と夜が明ける頃でした。
私はお店の座敷に寝かされていたようです。
糸川氏の心配そうに見つめる顔が最初に見えてきました。
なんでも、バッタリと見事に倒れたそうです。
意識を失った私の姿にかなり動揺したらしく、糸川氏はずっと指圧を続けていたとか。
「頭打ってなくて良かったわあ~」と安堵の言葉を口にしながら
私が下戸であることを知らない彼は「湯上りやったし、寒い外から来てすぐやったし・・」等々
無様な姿の私への労いというか何というか、ずいぶん気を遣ってくれてました。
たぶん、自分が無理に飲ませた格好になったことで責任を感じてたんでしょうね。

しばらくして外が明るくなった頃、糸川氏やお店の方々にお礼を言って
まだ冬の寒さが残る3月の北海道の凍てつく路を歩き、家に戻り布団に入りました。
これが人生最初の「朝帰り」だったと思います。
その日の卒業式には出席しましたが、頭がボーッとしていたせいか
体育館の窓から見えた薄曇りの空しか覚えていません。
苦い思い出ではありますが、酒の洗礼を受けた記念すべき出来事のお話でした。

そんな下戸時代(江戸時代じゃないよ)の逸話のある私、
今じゃ立派な飲兵衛なんですから、人間の体って不思議なもんですね。
倒れることもなく、千鳥足で家までちゃんと帰れるんですから!!(笑)





(筆者後記)
今夜の日記は、かずら元年の歴史を紐解く上で貴重な文献となったことであろう。




2012年4月22日

千鳥足で


張り替えたばかりの弦は、弾いていて心地好いものですが
私の場合、数日過ぎてやや伸びてきた頃合の音が好きなんです。
例えて言うなら前の晩のカレーみたいなもんでしょうか、
ライブを一本終えた翌日の方がバランス良く鳴るような気がします。

とは言っても、それが半年以上経ってしまっては少々やり過ぎですよね。
愛用のGUILD、夜毎ちまちま弾いてる時にはさほど気になりませんでしたが
いざ本格的に弾いてみると、やはり衰えは隠せないようです(当たり前だ!)
思えば昨年の10月、それ以来張りっぱなしでしたからねぇ。

ちなみに私は高価な弦は使ってません。
ほんの数回だけコーティング弦を使用してみましたが、肌に合わないのでやめました。
今は(昔ながらの)フォスファー・ブロンズで、おまけに超格安のDARCOです。


Woodmanという楽器店で¥367で売られている代物でして、
店頭やWEBではパッケージを替えて陳列してるのですが、
私は特別にお願いしてオリジナルの箱に入ったままの状態で購入しています。
市場にはあまり出回っていませんが、GUILDやGibsonなどとは相性が良く
音質もさることながら、その破格の安さが魅力で数年前から愛用しているのです。
(安くて良い物を見出す、これは私の生き甲斐でもありますからね!)

うーん、あれこれと前置きが長くなってしまいましたが
実は書きたい事柄のテーマは他にありまして・・

今日(密かに)新曲の歌い込みをやっていました。
自分でダメ出しを何度も繰り返しながら、かなりしつこく歌ったものですから
おかげで喉を潰してしまい、あまりの不甲斐なさに我ながら少々落ち込んでます(笑)
けど、しっかりと仕上がりましたよ。それも2曲!
寒い一日ではありましたが、確実に春らしくなっているようで
心と体が目覚めて歌い出したくなる感覚はとても気持ちがいいものです。

今年還暦を迎える私、別に大それた感慨を抱くことは決して無いのですが
なんとなく、己の節目としての歌になってしまったような気がします。
幾つになっても今まで通り、うろうろふらふら。
こんな大人が居てもいいじゃないか、みたいな感じ・・かな?

「千鳥足で」
来月のライブでご披露させて頂きます。
毎日が千鳥足。な、ワタシ!!(汗)


2012年4月20日

Thank you Levon !

彼が叩くスネアの音が大好きでした。
シンプルで、時にダイナミックで、
とりわけ歌との絡みは絶妙だったと思います。
レギュラーグリップのせいもあったのかも知れませんが
現在のロック・ミュージシャンに見られるマッチドグリップには無い繊細さがありました。
余計な音を一切出してなかったのは、自身が歌いながら叩いていたからなのでしょう。
歌と楽器の隙間に在る空気感、私にそれを教えてくれたのも彼でした。

レヴォン・ヘルム、
ホークスを経て、やがてザ・バンドとして大成させた立役者は
15年ほど前に喉頭癌の宣告を受け、歌うことがままならなくなったものの
ドラムとマンドリンからは離れることなく演奏を続けていました。
それが数年前に奇跡的な回復を遂げ、ライブやレコーディング活動に復帰したのですが
病魔に侵された体はやがて末期癌へと進行して
世界中のファンの祈りも虚しく、昨日帰らぬ人となってしまいました。

数え切れないほどの名曲を残し
たくさんのことを教えてくれたレヴォン、
71年の生涯でした。



70年にウッドストックのスタジオで収録された「King Harvest」
私はこの演奏が今でも好きです。
高画質・高音質版が見つかりましたので載せておきます。
時折レヴォンのスネアがスパッ!と鳴る度に
私は少年のように心躍らせるのです。

Thank you Levon !



2012年4月19日

灯りがまたひとつ・・


夜毎ミュージシャンが集う小さな小さな飲み屋、
六角橋の焙り家が今月で閉店するそうです。
つい先ほど、mixiへの店主の書き込みで知り
あまりにも急な話に驚いています。

私は自分のライブが終わった後、
日付が変わる頃にお邪魔しては
明け方近くまで居座ってしまうことが何度かありましたが
店主の溝さんや奥方キャンディーにも良くして頂き、
とても楽しめる貴重な空間でありました。

近頃はライブから遠ざかっていたせいで
昨年の夏以降は足を運んでいませんでしたが
いざ閉店という二文字を目にしてしまうと
とても残念な気がして仕方ありません。

たくさんの人間たちと知り合いました。
たくさんのことを語り合いました。
一度だけ(あの狭い店で)ライブも演らせて頂きました。
私なりの思い出が、旧い椅子とカウンターに刻まれているのですから
とてもとても残念で、淋しくなってしまいそうです。

29日までは営業しているそうなので
来週中には一度顔を出したいと思っています。
或る意味、私にとっては・・
「音楽の殿堂」とも言える店でした。
またひとつ、灯りが消えるわけです。
淋しい。



2012年4月18日

こんな昼下がりに


少しずつですが
穏やかな、いい陽気になってきました。
開け放った窓の向こうには
遅れてやって来た春の匂いがしています。

毎年、こんな昼下がりに
ポチッとスイッチが入ります。
気負うこともなく、ポチッとONになるのですが
これが実に自然で、とても嬉しくなる瞬間なのです。

ああ、今年も春が来たんだな。

待っていたのは春だけじゃなくって
ミュージシャンとしての心と体が目覚めるその時。
どうやら、長い眠りからようやく覚めることができたようです。

例えて言うなら
或る日突然地面から顔を出す、筍みたいなものでしょうか。
むくむくと、体の中から力強く伸びてきます。

今日は色々なアイディアが浮かびました。
おかげで今まで歌う機会の無かった数曲が日の目を見られそうです。

結果的には「焼き直し」といった作業になってしまいましたが
ちょっとだけ今までの拘りを捨てて、
今の自分が気持ち良くなれる表現方法にしてみようかと思います。

来月のライブが楽しみになってきました。



2012年4月16日

私の青空

あれから7年が過ぎました。

悪戯っぽい笑みを浮かべながら
まだ何処かで歌っているような気がしてなりません。

後で知ったことですが、
亡くなる直前に病院でカトリックの洗礼を受け
洗礼名パウロとして旅立って行ったそうです。

高田渡、享年56歳。
葬儀はカトリック吉祥寺教会で執り行われました。

たぶん、
天国へ行ってもお酒はやめてないでしょう。
それどころか、
仲間たちが何人も天に召されましたから
今頃は楽しく飲んでいるに違いありません。

晴れた午後に
空の上から歌が聴こえて来そうです。



高田渡「私の青空」



2012年4月15日

場末の薄暗いパブがロックの根城なのさ


その昔の私、ザ・バンドの数あるアルバムの中で、これがとても気に入ってました。
Moondog Matinee(ムーンドッグ・マチネー)
ロニー・ホーキンスのバックバンドだったホークス時代を彷彿とさせるカバーアルバムです。

内容もさることながら、真っ黒なアルバムジャケットと一緒に付いていたのがこのイラスト。
これは折り畳まれたLPジャケットサイズの部分ですが、
広げると50X40Cmほどの大きさがあり路地の細部まで描かれていました。
この上手いんだか下手くそなんだか分からないような不思議なイラストも気に入り
何処へ引っ越しても私の部屋には必ず貼るようにしていたくらいです。
場末の安いホテルに寝泊りしながら、安酒飲んで演奏していた日々が伝わってくるような
いかにもアメリカ的なチープ感が素敵じゃないですか!

酒と煙草と女、そして薄暗いパブ。
今でこそミュージック・シーンは巨大化してコマーシャリズムに乗ってしまいましたが
音楽、とりわけロックの原点はやはりこれなのです。
町から町へと旅をしながら、僅かばかりのギャラで食い繋いでいるような
ちょっとばかり不良っぽく不健全な臭いがプンプンしてるものだったのです。
その当時の臭いを強烈に放つバンドと、7年ほど前に知り合いました。


クックハウス。
60年代から70年代にかけての曲を演奏する彼ら、自称「コピー・バンド」です。
流行の「カバー」ではありません。当時の雰囲気そのままの「コピー」です。
この潔さが天晴れで、いつも観ていて楽しくさせてくれます。
私が中学生だった頃に田舎のハコ(当時はゴーゴー喫茶と呼ばれてました)で見かけたような
つい憧れの眼差しで見入ってしまうカッコ良さがステージにはいつも在ります。
いいんですよ、ほんとに。

昨晩はボーカルが入れ替わり「ロニー&ザ・ロケットメン」として演奏してました。
(ネーミングもそれっぽくていいですよね)
冷たい雨の中、痛む腰を庇いながらこれを観に出掛けたわけですよ。
いやあ楽しかった、酒が旨かった、そんな幸せな夜でした。

ありがとうね!クック!!
そして7年前に彼らと出会うきっかけを生んでくれた形のノブちゃん、
みんなに感謝だわあ。


2012年4月13日

老化・・なのかしら?

夜になってから少し冷えてきました。
明日は3月上旬の気温に留まるらしく、寒い雨の一日となりそうです。
夕方から街へ出掛け、久しぶりに友人のバンドのライブを聴きに行こうと思っているので
せめてその時間帯までには止んでほしいものです。

昨日は青空と桜とポンタのおかげで何とか我慢できてたんですが
持病の腰痛が再発して少々不自由な暮らしとなっております。
左側の腰に鈍痛、歩くことに支障は無いのですが
椅子に座っているとかなり苦痛でして、これはちょっと困ったものです。
5年ほど前に、生まれて初めて腰を傷めてからというもの
年に何度かは重い痛みを感じるようになってしまいました。
寄る年波・・てやつなんでしょうかね。
細い体とはいえ、若い頃は腰だけは丈夫な質で威張っていたものなんですがねぇ。
とほほです。

(例の)夥しい数のスパムメールを撃退するため、あれこれ対処してきましたが
一向に効果が表れないので、娘に勧められ携帯からのメールのみ受信する設定に変えました。
これが一番簡単で確実な方法だったのか、ようやく平穏な日々が訪れたようです。
パソコンからメールを送られる方や、毎回メルマガを送ってくださる方の中で
こちらへの送信がエラーになることがありましたらお知らせください。
すぐに受信許可の設定にしますので。

で・・
スパムスパムスパムスパムが耳から離れず無性に喰いたくなったスパムですが、
20%減塩の製品を西友で購入して、念願叶い食することができました。
もちろんビールのつまみとして。


20%減塩、ちょっと物足りない気分です。
とりあえず生にステーキ用のタレを付けながら食べたのですが、
先ほどFBに小倉エージ氏からのコメントがあり、
減塩の製品でも塩辛いので熱湯で茹でこぼししているそうです。
私の味覚、飲兵衛にありがちな「しょっぱい」物を好むようになってしまったのでしょうか?
歳を取ると味覚も鈍くなるという説もありますが・・(汗)

腰痛といい、味覚といい、
これは老化現象なんでしょうかねぇ。




2012年4月12日

想い


車で娘とポンタを迎えに行き
我が家の裏で散り行く桜を眺めていました。
暖かな春の陽射しが降りそそぐ日溜りの中で
このささやかな幸せのひと時に感謝するばかりです。

災いも試練も、罪も罰も
全て私が受け止めます。
けれど、この小さな体だけは
どうかお守りください。

綺麗事に聞こえるかも知れませんが
青空に映える桜の木を見上げながら
この子を含め、私の孫たち三人を想う本心なのです。
それは人として親として、誰もが抱く想いなのでしょう。

日本の春の風景は、心を優しくしてくれます。
いずれポンタが大人になった時、
自分はこの世に生まれて来て良かったと、そう思ってもらえるような
そんな世界であってほしいと願っています。





大いなる夢と希望に
満ち溢れてた少年は
雄々しき翼を広げ
空高く翔ばたいて行くよ
青い草原の果てへ
遠い世界を目指す

大きな木の下に咲く
名も無き花の雫よ
旅立つ別れの朝に
人知れず花びらを
開いた姿気付かれないまま
いつか大地へ帰って行く

Grass Heart あなたの幸せを祈る
Grass Heart 私の思いはここにあるよ


「Grass Heart」より (柄にも無い言葉で綴った私の古い歌です)





2012年4月11日

スパム!(その後)


スパムスパムスパムスパム・・

スパムメールを喰らったせいなのか
昨夜モンティ・パイソンのコントを観てしまったせいなのか
未だに頭の中をエンドレスで駆け巡っています。

そして
無性に喰いたくなってしまいました。

西友で買えるものなんでしょうかね?
明日、探しに行ってみます。

そういえば
つい先日の深夜、寝る前の歯磨きをしている最中に
ふと、緑色に輝く艶やかな韮を思い浮かべてしまい
旨いニラレバが無性に食いたくなったことがありました。

あれからずっと、今でも喰いたい。
食の欲望は、満たされるまで悶々とするものなんですね。

ただし、心底喰いたいと思った物は
一人でしみじみと味わいながら喰わなきゃだめ。
お喋りなんかしてちゃだめ。
黙々と喰わなくっちゃ勿体ないと思うのです。

嗚呼・・喰いたい。



2012年4月10日

スパム!

過日の暴風雨の如き、凄まじい数のスパム攻撃でした。
昨晩仕事を終え車で帰宅した直後に届いた一通のメール、それが嵐の始まり。
それから間もなく膨大な量のメールが続々と届き、
受信拒否設定を試みましたが、ドメインを変えながら24時間後には200通に達するほどでした。
これほどの量は初めての経験です。

単語と文法が微妙におかしい日本語の文面には
(入会もしてないのに)退会手数料¥5000の督促とあり、
期日を過ぎると10倍の違約金と尋問が始まるなど、笑える内容が書かれていました。
おそらく中国あたりから来たスパムでしょう。
鬱陶しいなあと思いながらも小まめに削除して、今夜にはメール設定を変えるつもりでしたが
24時間経過した本日の22時にピタッと止まってしまいました。
もう4時間近く何も届きません。拍子抜けです、いったい何だったんでしょうね。

バッテリーは消耗するし、着信のバイブはうるさいし、
おまけにせっせと消さなくちゃならないし、
迷惑千万な話です。
世の中、病んでますねぇ~



スパムメールの語源になったと言われるモンティ・パイソンのコント「スパム!」です。
スパム、スパム、スパム、スパム・・!
可笑しいけど、なんか鬱陶しいー!!(笑)



2012年4月8日

ニッポンの春


twitterやfacebook、どこを見ても桜の話題に終始した一日でしたね。
快晴の日曜となれば、花見を楽しむ人が多いのは当然でしょう。
私も近所の公園を散策してみましたが、見事に咲き誇っておりました。
澄み切った青空と桜、まさにニッポンの春ですよねぇ。
平穏な日常に感謝したい気持ちでいっぱいになります。

ひとつだけ残念だったのは、予めピンポイントで休みを取っていたにも関わらず
家族や友人たちを集めての賑やかな花見ができなかったこと。
狙い通りの開花とお天気のマッチングだったというのに
皆、何らかの用事があったらしく一堂に会することができませんでした。
故に、今日は「一人お花見」
真っ黒なサングラスを掛けて公園を徘徊する怪しいおっさん状態でした(笑)

それにしても・・
人様のバーベキューって、いい匂いがして美味しそうで羨ましくなります。
近々我が家の庭でやっちゃおうかしら。
お花見もバーベキューも、数年前は10~20人ほど集まったこともありました。
懐かしい思い出です。


陽気に誘われ?剥き出しのままだったスペアタイヤにカバーを付けてあげました。
こんなヤワな絵柄を背負って走っていたら後続車にナメられそうな気がして
買ったその日にすぐに外して、畳んで仕舞い込んでいた物です。
なんとなく・・春から夏にかけての雰囲気かなと思うのですが
爺さんには似合わないかしら(汗)

車が埃まみれだったので、少しは綺麗にしてあげようかと思い立ち
(これも陽気に誘われてのことですね)
2年くらい前にオートバックスで購入したまま使ったことの無かったコレを引っ張り出してみました。
人力でシュポシュポ加圧するポンプの散水機であります。
電気もガスも必要ない優れもの、能書きには「洗車用」と書かれていました。


だめだめです。
シュポシュポ20回くらい加圧してたら腕と肩が疲れてしまいました。
おまけに水はピューッ!!と勢いよく出ることも無く、
シャワーは梅雨時の霧雨、ストレートは小便小僧の放尿程度の始末。
車を洗うことなど程遠い、単に「濡らすだけ」の劣悪品でした。
幼児の水遊びくらいにしか使えませんね、こりゃ。
千円ほどの代物ですから今さら文句は言いませんけどね。
ある程度の予想はしてましたし、なんたって大人ですもん。
笑って済ませます。はい。



2012年4月7日

Uni Night


先日の嵐の影響で延期になっていたWinnieのバースデーライブ、
今夜催されていたので仕事帰りに祝福に駆け付けました。
ラスト3曲のみ聴くことができましたが、いい歌を書く女性です。

寿命が延びた現代社会、百年くらい前と比べると
誰もが実年齢より20歳くらい若い気がします。
彼女ともそんな話をしました。

みんな、歳を重ねる毎に素敵になって行きます。
私もそう言われるようにならなければね。

反町の店主も来月で半世紀目を迎えます。
この国は確かに高齢化が進んではいますが
この先、素敵なジジババでいっぱいになって
きっと楽しい世の中になることでしょう。
ピュアなオバちゃん(失敬!)を見ていて
そう確信する夜でありました。

皆より一足早く「ジジイ」の域に達する私、
頑張らなくちゃね~



2012年4月6日

1号機は少年になっていた


いやあ、驚きました。
昨年の12月に会って以来の1号機と2号機、
想像していた以上に大きく逞しくなっておりました。
特にこの春から二年生になった1号機の成長ぶりには目を見張るものがあります。
今や幼児ではなく「少年」ですね。
へなちょこで半べそかいていた頃の印象はもう微塵もなく
我侭を言うこともなく長男として兄貴として、立派に振舞っている姿が嬉しく感じられました。
飯も依然とは異なり、モリモリとよく喰います。
食事に集中せず長い時間を掛けて食べていた去年と比べると見違えるほどでして
こちらとしてはその食べっぷりにこそ、ご馳走しがいがあるというものです。
やはり若者はガツガツと貪欲なほどに喰わなければ駄目ですよね。

本日の主役であった2号機はというと、
まだ三歳であるがゆえの幼さ、これは致し方のないものです。
入園式が終わって母親の顔を見た途端に泣き出しました(笑)
前の方の席に座り、時折後を振り返ってはニコニコしていましたが
実は心細さに耐えながら一所懸命だったんでしょうね。
よしよし、よく頑張ったぞ。

小学校から1号機が帰宅した後、皆で食事に出掛けました。
車で5分ほどの場所にある「ステーキけん」本郷台店。
サラダもドリンクもアイスもカレーも、全て無料で食べ放題!
大人一名、千円ほどのステーキを注文するだけで腹いっぱいになります。
その安さ、ちょっとした感動です。
スポンサーの爺さんとしては「安く上がってよかったあ~」といった按配。
直営店だとアイスとドリンクは有料のようなので
すべてが無料のFC店である本郷台店がオススメです。
小学一年生までの子は無料!のオマケ付き。
(当然、1号機は一年生だと言っておきました)
http://www.steak-ken.com/



2012年4月5日

明朝2号機離陸!


何かとポンタのことを書く機会が増えてしまいましたが、
昨年娘が産んだポンタは、私の孫としては3号機なのでして
長男宅には1号機と2号機が逞しく育っているのであります。
その内の2号機(左のちんこい方)が明日入園式を迎えます。
よって明朝は早起き、晴れ姿を拝みに栄区まで車を走らせることにしました。

この写真は昨年の四月、1号機が小学校に上がった頃のものでして
思い起こすと12月に法事で顔を合わせて以来会ってないのです。
正月も何だかんだで擦れ違いばかりが生じたために
実は未だにお年玉を渡すこともできないでおりました。

二人共でっかくなってるんだろうなあ。
2号機はずいぶんとお兄ちゃんになってるんだろうなあ。

何はともあれ、明日この目で確かめてきます。
環状2号と鎌倉街道よ、渋滞しないでね。
急ぐ我らの行く手を阻んだら駄目よ。



2012年4月4日

来いよ、恋よ、鯉よ!

近頃、よく思うんです。
俺・・闘争心が希薄になってきたなあ、と。

人生に於ける「戦う姿勢」が弱まり、
何事もホイホイと受け入れてしまうようになってしまったのです。
政治や社会に対する憤りや怒りは忘れてないし反骨精神は未だ健在なのですが、
敢えて冒険することもなく、リスクを排して無難に乗り切ろうとしたり
辛抱や努力とは無縁の楽な生き方を求めるようになったり、
こと自分自身に対しては「甘やかす」傾向が多々見受けられる気がします。
たぶん、娘の出産を境にして大きく変わってしまったのだと思いますが
今年還暦を迎える、そんな年齢になったことが理由のひとつかも知れません。
上手く表現できませんが、その変化の狭間に居ることで
心と体のバランスが今ひとつ噛み合ってないような感覚になることがあります。
旧態依然とした根本的な(若い)想いと、老いて行く肉体と正比例する(歳相応の)想いとが
体の中でせめぎ合いを演じているような、そんな不思議な感覚です。
現代人に於いて、還暦というのはそのターニングポイントなんでしょうかね?

私の歌は、その多くが自身の葛藤を描いたものです。
どうにもならないことへの苛立ちが歌を生み出しました。
ある意味それは内面に向けた闘争心でもあったわけですから
それらを今そのまま歌うことに躊躇するようにもなりました。
主義・思想は変わらずとも、心の平静さとのギャップは大きくなるばかりだったのです。
当然、ライブからは遠ざかってしまう結果となりました。
こんな時、いつも悲観してしまうんですよね。
懐が狭く、引き出しも少なく、挙句ボキャブラリーが貧困な男だよなあと。
unはっぴいえんどです(笑)

けれど、そんなに追い込んで思い詰める必要って、ありませんよね。
やがて60歳にもなる男が、今どきの若者以上に青臭いこと歌っていたとしても
それが私の日常・人生であるなら、何も気にすることなんてないんですからね。
読んで字の如くの「音楽」です。
演じる側も聴く側も、どこかで解放されてハッピーになれればいいことです。
少々遠回りしてしまいましたが、辿り着いた先には簡単な答がありました。
「塀にもたれて」や「くさっちまうぜ」
或いは「134号線の夕陽」や「水曜日の朝」
いつもの私のナンバーを、いつも通りに歌い続けて行こうと思っています。
恥じらいも無く、爺さんは歌います。

「かずらじじい」のスタートは5月14日に決めました。
http://www.noborder.toypark.in/sche3/sche3.cgi/sche3.cgi?year=2012&mon=5
来いよ、恋よ、鯉よ、・・阿呆な語呂合わせです。
アラ還の男は、クソジジイ!と揶揄されるくらいのことを喜びとして邁進する所存。
詳細は後日お知らせ致します。



2012年4月3日

Jumping Jack Flash

今夜は、とある方のバースデーパーティーが予定されていたんですが
生憎の天候と電車の運休などが重なり延期されることになってしまいました。
日本海で突如発生した大型台風並みの低気圧が列島を通過して
ドタバタと大変な騒ぎになっていたわけですからやむを得ませんけどね。

台風一過、とも言えそうなくらいに
今は風も無く穏やかな月夜となっている横浜です。
夕方の喧騒が嘘みたいに思えるほど静かな夜になりました。
あんまり静かなもんですから、今からGibsonの手入れをして弦を張り替えようかと思います。
あちこち浮気しまくって、ずっと放ったらかしにしていたことへの償い。・・てなところですかね。

嵐の今日、友人の家で二人目の子が生まれたようです。
(友人とは言っても、私の子供と同じくらいの年齢ですけどね)


まさにJumping Jack Flash!
稲妻マークが付いてそうな男の子です。
何やら大物になりそうな気配を漂わせているじゃありませんか。
おめでとう!RYUTA!!


2012年4月2日

Stormy Tuesday!

明日は大荒れとなる日本列島の春の嵐について
TV各局はいずれもトップ扱いで警戒を呼びかけています。
気象庁は不要な外出を控えるようにとまで明言している状況で
Stormy Tuesday!
いやはや、いったいどんなことになるのでしょう。
幸いなことに私は休日なのですが、所用で夕方から外出せねばならず
その行く手を阻まれるようなことにならなければよいのですがねぇ。
(雨オンナは誰だ!)

嵐の前の静けさ、なのでしょうか。
今夜は風も無く、とても静かなのが不気味に感じられます。



ちょっと気分を変えて、リトル・フィートでも。
77年のライブ映像で、エミルー・ハリスやボニー・レイット、
おまけにジェシ・ウインチェスターも参加しています。
名曲「Dixie Chicken」!



2012年4月1日

エイプリルフール

四月です。そして今日はエイプリルフール。
愉快な嘘に騙されて楽しい気分になれる日なのですが、
世の中あまりにも嘘が多すぎるせいなのか、今では死語になりつつあるようです。
心に余裕も無くギスギス・ピリピリした人間関係の社会では、
遊び心が失せて嘘もつけないのかも知れませんね。

私は今でもエイプリルフールという言葉の響きが好きです。
意味なんてどうでも良くって、ただただ私にとっては春の季語であり続けています。
それに、素敵じゃないですか!
「一年に一度だけ嘘をついても良い日」だなんて。
幼い頃、わくわくしながらこの日を待ったものです。

エイプリルフールと言えば、60年代末期の実験的なバンドの名前でもありました。


小坂忠、菊池英二、柳田ヒロ、細野晴臣、松本隆から成る短命に終わったバンドですが
一枚のアルバムを残し解散した後に、あの「はっぴいえんど」が誕生する礎となったのでした。

そんなこんなで
エイプリルフール、大好きな言葉です。
けれども今年もまた「大嘘」はつけませんでした。
嘘で塗り固められた現代社会、自粛ムードの様相を呈しているかのようです。



亜米利加から遠く離れた空の下で
何が起こるのか
閉ざされた陸のような心に
何が起こるのか
嘘で固めた絵描きのペテン師が
あの下手な空を描いたような気がする

「飛べない空」 細野晴臣