2021年3月15日

否応なしに

 

ひとり、またひとりと、天に召されて行く。

WEBニュースで訃報を目にする度、

またか・・と思いつつ、いつもの日常に戻ってしまう。

否応なしに。


情報は日に何度も何度も更新され

その度に、また何処かで誰かが亡くなっている。

何事にも留まってはいられないほどのスピードで

慌ただしく、一日が過ぎて行く儚さ。

つい、無口になってしまう。

わははと大笑いしながら、気心知れた連中と

酒を呑み交わす日は戻って来るのだろうか。


ふと、旧いギターケースを開けてみた。

ポリッシュとオレンジオイルで丹念に磨き上げ

弦を張り替えると、あの日あの時の思い出が蘇る。

そんな魔法が、唯一今の私を癒してくれる。

ハードケースのバックルをカシャリと外す音が

大切なものを封印してくれていたかのように聞こえるのは

先を急ぎすぎた私の、後ろめたさなのかもしれない。


そう思ってはみても

今日というやつは、生真面目に時を刻むものだから

間もなく日付が変わり、明日というやつがやって来るのだ。

これもまた、否応なしに。


2021年3月8日

三歩進んで二歩下がる

 

リズムトラックがどうしても納得できず

初めからやり直してしまいました。

シンプルな(お手軽な)作りにしようと思っていたのに

拘る性分なので深みに嵌って行きそうです。

三歩進んで二歩下がる、

人生はワンツ―パンチなのでありますから

汗かきべそかき歩いて参ります。

そ―れ!ワンツ―ワンツ―!!


2021年3月6日

天の声を聞いた(気がする)

 

3月6日、女房殿の誕生日である。

御年69歳になられた彼女を

いつもの安いワインで祝う夜。

・・え?もしや古希なのか?

数えでいうなら70歳、

私も10月に到達するので、ちょっと気になった。

調べてみると、現在は満年齢で祝うそうな。

そんな女房殿の口癖は

「あたしの寿命は、あと10年よ」

呼吸器を患ってからというもの

コロナ禍で外出を躊躇うストレスと

自身の親の没年齢を重ね合わせているようだ。

けどね、そんな人ほど長生きするものよ。

同じく、刻々と寿命を縮めている私はというと

「おまえはミュ―ジシャンなんだぞ」という天の声を聞き

焦燥感からなのか、俄かに曲を作り始めた。

ボケる前に、やっておかなければならないことがある。

幸い、頭も感覚も未だに少年の如き。

己が青くなければ、歌なんて生まれない。

聖人君子の説教じみた言葉なんて、猫だって聞きたくない筈だ。

なので私は

己を雲に例えて、だめな人生を歌うのだ。

ちょっとだけ種明かしをするなら

「塀にもたれて」のアンサ―ソングである。

あとどれくらい歌えるかわからないので

今のうちに自己完結しておかなければね。











本日の自己満足。

ヘッドフォンの置き場に困ったときは

百均のグッズが、いい仕事をしてくれるものだ。


2021年3月5日

RODE NT1の処遇に悩む

 

昨年、機材入れから引っ張り出したRODE NT1。

十数年間全く通電していなかったせいなのか

その時の動作チェックでは音を拾えなかったので

AKGも有ることだし、やむなく物入に仕舞い込んでいた。

今日、諦めきれず再度チェックするため出してみたけれど

ほぼ無音で時折ノイズあり。

ファンタム通電したまま少し時間を置くと

微かに(ほんの微かに)声を拾っているのがモニタ―できた。

断線ではなさそうだけど、本体から基板を抜き出してみる。

変色もハンダの劣化も無い、はてな?

あれこれWEBで調べてみると

今回考えられるのは、ボディを削った際の切りくずが

XLR端子の周辺にこびり付いて電圧が下がってしまうこと。

コンデンサ―マイクに多く見られる症状らしいが

NT1は端子が基板に直結した構造なので私には無理。

手元に有るのはNT1の初期型で、現在はNT1Aに変わっている。

はてさて、修理代金はどれくらい掛かるものなのか。

思案中・・









MD-8を片付けて、再びBOSSを登場させた。

オ―ルインワンのエフェクタ―内蔵型は

ミックスダウンまで完結できるので、やはりお手軽で便利だ。

実は、この作業にNT1を使いたかったのだが・・

う―ん、修理に出すか悩むところ。


2021年3月3日

桃の節句

 

あれよあれよという間に三月、そして今日は雛祭り。

毎年恒例、ちらし寿司と蛤のお吸い物にて

ネコ科と思わしき娘と正真正銘の猫、その二名の息災を祝う。

カミさんオリジナルのちらし寿司は、

主役のアボガドとサ―モンの味もさることながら

添えられた新鮮な菜の花もまた、春を感じさせる食感で美味。

菜の花、おいしいよねえ。

(買い物に行って運良くゲットしたのは私であるがね)

で、食べられないもうひとりの娘はというと

花を愛でる、というか興味津々の姿。











くんくん、くんくん。

いいショットではあったけれど

ピンが甘かったことが残念無念。

まあ、良しとするか。