70年代の一時期に仲良くしていた私の友人、千葉信行の作品です。
笑うと笑窪ができる、どこか憎めない顔つきで
のらりくらりと暮らす様はフーテンの寅さんみたいな人でした。
布谷さんはこの曲をレコーディングするにあたり、
「おんな」は「おな」、「おとこ」は「とこ」と聴こえるほどに
言葉をリズムに乗せるため巧妙にアクセントを変えていました。
それには理由があって、バックコーラスを担当したのがシンガーズ・スリーという
ある意味当時の著名な女性コーラス・グループだったことによります。
伊集 加代、団 洋子、尾形 道子の三人からなるこのグループは
大瀧さんもベルウッドのソロ・アルバム以降に重宝していたのですが、
如何せんそれまではロックとはまるで無縁の畑違いの方々。
イメージ作りから始まり、かなり無理な注文をつけてようやく収録できたと
後で笑いながら布谷さんが教えてくれました。
まだこの時代は、レコーディングに使えるプロのコーラス・グループというのが
彼女たちくらいしか居なかったというお寒い現実があったわけです。
ニコニコ動画にスタジオ・テイクの音源があったので聴いてみてください。
たぶん何を言ってるかわからないでしょうが(笑)歌詞は至ってシンプル。
おまえは女 冷たい女
どうしてそんなに冷たくするの
俺は男 おまえが欲しい
だけどおまえは振り向いてもくれない
銀次さんのスライド、ゆかりさんのドラムも最高です。
そして(熟年)シンガーズ・スリーも頑張ってくれてます。
そのノブユキさん(実は大瀧詠一氏と同郷で同級生)
一緒に福生の大瀧さんの家に遊びに行って朝までブラックジャックに呆けたとき
私や女房、大瀧さんらに(冗談で)ボロクソに言われたことに腹を立て
それっきり顔を見せなくなったまま現在に至っています。
三十数年前の出来事・・ふと思い出してしまいました。
今ごろは何処でどうしてるのやら。
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