2012年10月24日

石川町にて


文香に逢って来ました。

石川町から山手へ抜ける坂道、
イタリア山公園のすぐ近くの小さなギャラリーは
閑静な住宅地にぽつんと建っていました。
行き交う人もまばらで、
先が行き止まりなことから道路を走る車も無く
とても静かな時間の中でゆったりと過ごすことができました。

表で一服していたお父様に案内され中へ入ると、
1階には文香が少女時代に描いた幾つかの作品や
彼女が生前に愛してやまなかったハーレーダビッドソンに跨る写真、
子供ミュージカル時代の写真など、思い出の品々が並べられていましたが
やはり目を引くのはこの油絵の自画像、小学5年生のときの作品だそうです。
この髪型、この表情、私が覚えている文香はこのまんまでしたから
私の中では、彼女と過ごした時間があれ以来止まっているわけなのです。
成人して二児の母となってからは、一度も会っていなかったですからね。

文香が気を利かせてくれたんでしょうか、
私らが伺う直前まで、大勢のお客様で賑わっていたそうです。
お父様は遅くなった昼食を手短に済ませ、表で一服しているところでした。
伽藍と静かな空気と佇まいの中で
私の息子や娘と共に、お父様とゆっくりお話できたのが何よりです。

2階にはお父様の革工芸と、もうお一方の藍染めの作品が飾られていましたが
さすがにどれも見事な作りのものばかりで、
革の特性を知り尽くした者にしか成し得ない、繊細さと力強さを感じてしまいました。
(革のアートについてはまた後日にでも)

今日は娘と孫も一緒に行ったものですから
プレゼントだと言いながら、その場でお父様がこんな物を作ってくださいました。


10円玉くらいの大きさの(特性)ハロウィン・キーホルダー。
子供たちは学校なので、一人で来ていた長男にも二人分を用意してくれました。
思えばハロウィンですものね。
ギャラリーの外のテーブルには沢山のキャンディが置かれてました。
最終日の日曜、石川町駅界隈はパレードで賑わうそうです。

私、オリジナルのギター・ストラップを注文することにしました。
デザインと材質、アドバイスを受けながら煮詰めます。
柔らかで使い勝手の良い物が出来上がりそうですね。
楽しみ!


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