南本宿65、春爛漫
僕は時々思うんです。
春になると
体の内側からいろんなものが噴き出して来るような
そんな感覚が芽生えるのが幸せなことなんだと。
人間も草花と一緒なんです。
冬の間の沈黙は
耐え凌ぎ、春を迎える喜びのためにあるのでしょう。
あの人への想い
己の未熟さ
切なさを笑って誤魔化す
言葉にならないもどかしさ
そんなもやもやを跳ね除けてくれるのが
春の眩しい光なのだと思うのです。
今年も桜が咲きました。
移り行く季節を謳歌するかのように
誇らしげに、可憐な笑みを浮かべています。
この木には
青空がとてもよく似合います。
南南西の風、風力1で
名も知らぬ遠き島から海を渡って来た風は
僕の足元にも舞い降りて来ました。
それがとっても嬉しいんです。
南本宿65、春爛漫。
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