ナショナルギター製のSolid Body Electric Spanishというモデルを
生涯片時も離さずに現役を全うした、バタヤンこと田端義夫さんが亡くなった。
94歳、これからだっせ人生は!
こう記された自伝的映画「オース!バタヤン」の封切りを来月に控えての訃報である。
死ぬまで、なあんてケチなことは言わしまへん。
死んでからも歌ってまっせ!
死ぬかいな!!
晩年、大阪のファンを前にしてのライブでの言葉。
心底歌を愛し、大衆芸能としての音楽の道を歩み続けた男の生き様だった。
抑揚を感じさせないハイ・トーンの細い声は
演歌でもなくポップスでもなく、彼独特の世界がそこにはあった。
恨み辛みといったどろどろしたものを感じさせない、数少ない歌い手だったような気がする。
戦中戦後を生きた(芸人)バタヤンに合掌。
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