2019年6月27日

お決まりの文言


コンプライアンスの徹底・・云々
誰かが言い出し、瞬く間にブ―ムとなる。
倫理・法令の遵守って、
企業や団体にとっては当たり前のことなのに
その言葉を用いることによって
如何に理知的で正義感が強いかを訴えかける。
お決まりの謝罪の文例みたいなもんで
ひとたび不祥事が起きてしまうと
(すっぱ抜かれる、という方が正解か)
会見や謝罪文には、この言葉が何度も何度も登場する。

ガバナンス、なんてのを多用する人も居るよね。
主に上から目線のお偉いお役人さんの方々。
どちらにしても、片仮名ひと言で言い表そうとする怠慢か
ふ―ん、なんだかわからないけどそ―なんだあ・・と
社会や国民を嘲笑うかのように煙に巻く手法としか思えない。

そんな片仮名を使いまくった最近のニュ―スの中で
いま一番の違和感は、芸人と「反社会的勢力」の構図。
え?・・何を今さら感。。

大衆芸能って、その筋の皆さんが取り仕切ってきたもんでしょ。
興行主なんて、裏の裏で必ず関係してる。
取り沙汰されない限り、暗黙の了解が業界にはあるってことくらい
誰だって知ってるだろうし、目くじら立てたりしないでしょうに。
相撲の巡業も彼らの協力なしには成り立たないだろうに
ご時世からなのか(表向きは)排除されてしまった。
TV中継に組の関係者が映り込むのは、さすがにマズかったんだろうけど
昨今チケットの売れ行きが鈍くなったのは
単純に相撲人気の低迷だけじゃないんだと思う。

今回の騒動、事務所がマネ―ジした仕事であれば
相手を見極めお断りしてたんだろうけど
脇の甘い闇営業だったことが命取りになってしまった。
相談役としての「その筋」を通してなかったからね。
ヤクに手を染めたり、馬鹿な事件をしでかしたりしない限り
芸人さんたちの裏の事情には目をつぶってあげたいと思いつつ
ここまで騒ぎ立てられたんじゃどうしようもない。
政治家や役人が汚い金に手を付けたり
その金で便宜を図ったりする卑劣な人間関係とはわけが違えど
会社としては己の保身に全力を傾けるしかないのだから。
その決まり文句が前述のコンプライアンスの徹底・・云々
正義を振りかざさなければ、会社のイメ―ジダウンとなる。
便利な言葉「コンプライアンス」を連呼するのは当然だ。

されど世の芸人たちよ、萎縮するな。
芸は破天荒な奴ほど面白い。
ただし、思い上がるなよ。

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