2011年7月31日

7.31 ラフィ文明五輪にて


旧い友人と数十年ぶりに顔を合わせたような、そんな感覚の出会い。
私とは何かと共通点の多い男との初顔合わせは、そんな照れ臭さでいっぱいだった。
本番前に近所の手打ちうどん屋で、腰の強い麺を啜りながらビールをお供に語り合う。
生まれた土地は違えども、同じ時代を生きてきた男には私と似た匂いがある。
お互いにミュージシャンであることが、それを強く感じさせる瞬間もある。
けれど、それぞれの素性を深く掘り下げたりすることはしない。
60年近く生きて来たその過程や歴史が、今の自分たちを語る上では
何の意味も持たないことをお互いに分かっているかのように。
それでいいのだ。

ラフィ文明五輪にて。



*画像提供 松本圭世

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