2011年8月13日

ひまわり


お盆休みで民族は大移動、町がひっそりとしている感じ。
一時的であれ、都会の人口が少し減ると
何となく風通しが良くなって静かになるのがいい。
仕事柄、長い連休とは無縁の私は
この時期「町のお留守番」または「町のお巡りさん」といった風情かな。

ひまわりって、数ある植物の中で大量の放射性物質を吸収する花なんですってね。
旧ソ連の植物学者がチェルノブイリ事故の後に行った実験結果を見ると
セシウム137は根に、ストロンチウム90は花に、それぞれ蓄積されていたそうな。

でも、所詮は吸収するだけ。
相手が放射性物質では、分解したり除去したりはできっこないこと。
そのひまわりを燃やしたりしようものなら、再び空気中に拡散されてしまうわけで
そう考えると・・不憫。
毒だか何だか分からずに、土壌から栄養分を吸い取る彼ら
それでも、ひまわりはひまわり。
夏の青い空の下、ぴんと伸ばした背筋で堂々と大地に立っている。

人間は愚かだ。
己が招いた災いに、背中を丸めて震えてる。


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