2011年10月3日

回帰線


冷える夜だ。
北国には例年より早い初雪、11月中旬並みの寒波が列島を覆う。
今夜は掛け布団を一枚増やすべきかな。

休日だった今日は数時間ギターを鳴らし込んだ。
8日のライブで何を使うべきか迷った挙句、結局はウッディで太い音色のGUILDに決めた。
マホガニー・バックの乾いた音は、やはり私には似合っているらしく
ゴツゴツした骨太な鳴りっぷりが、いつもの歌をリードしてくれる。
ストロークにはやっぱりマホだな、ローズではない。・・と、実感。

最近、妙にフォーク・ソングが歌いたくなって仕方ない。
それも60年代フォーク・ゲリラ当時の、いわゆるプロテストソングと呼ばれる辺り。
高校1年の頃にアコギを持って歌い始めた私の原点とも言える歌の数々、
田舎町のレコード店に置いてある所は無く、実際の音を耳に出来ないまま
ようやく手に入れた楽譜を必死で読みながら歌っていたものだ。
けれども学園闘争が退廃的な終焉を迎え(穏やかな)70年代を迎えた頃には
敵の姿もおぼろげに見えてきて、それらを継続して歌うことに意義が見出せなくなり
以来数十年、記憶の片隅のずっと端っこに追いやってしまっていた。
今、それが歌いたいのだ。

やがて六十を迎える歳となり、
自分の中で何かが変わって行く予感がしてる。


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