2011年11月7日

黎明期の音


YouTubeが便利で楽しいところは関連する膨大な紐付け。
ひとたびサイドバーのクリックを始めるときりがなくなる。
今夜はこんなものを拾ってしまった。
「ロック・サーフィン・ホットロッド」と「レッツ・ゴー・モンキー」
東芝が64年と65年にリリースしたアルバムだ。
ボーカルは尾藤イサオと内田裕也、バックはブルージーンズとブルーコメッツの混合バンド。
コピーとカバーを繰り返していた我が国のロック黎明期を感じさせる熱い演奏を聴くことができる。
特に小田啓義のオルガンは必聴もの!
尾藤イサオの不良っぽいドスの利いた声とシャウトが生きる「アイム・ダウン」はいいなあ。



余談だが、私が中学生くらいの時にTVで観た尾藤イサオは
「悲しき願い」がヒットした後だったせいか、とても突っ張っていた。
顔つきも目付きも悪く、お茶の間向けじゃないよなあと子供心に思ったものだが
その夜、自身のバックバンドを引き連れて歌っていた彼が(たぶんカバー曲)
メンバーが出したミス・トーンに腹を立て、演奏中ずっとその男を睨み付けていたのを目撃した。
ほんと、すごい形相で。
たぶん楽屋で殴りつけていただろうな、ありゃあ。
それくらいワルな顔していたわけだが、今こうして聴いてみると
この当時の歌い手の中じゃピカイチなシンガーだったんだなと改めて思う。

それに比べて・・

ねえ、内田裕也って何者なのさ。
尾藤のシャウトに比べると声もひ弱で上手くもない。
一時期はロック界のドンとまで呼ばれたこの男の功績って、何だったんだろうね。
70年代に入った早々くらいの雑誌の座談会で「英語じゃなきゃロックじゃねえ!」と一喝、
日本語はロックのビートに絶対合わないと豪語しまくったのだが
本人の歌う「英語のロック」聞くに堪えないじゃありませんか。
今もってワカラナイ。。


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