2012年1月1日

元日に想ふ

新年明けましておめでとうございます。
昨年の我が国は、近年稀に見る未曾有の大きな災害に見舞われ
誰もがその凄惨な光景と原子力に頼りすぎたエネルギー政策の無謀さに恐れ慄いた一年でした。
いつもの歳末であれば、年忘れの酒席と共に惜しみなく行く年を見送るのですが
今回ばかりは、うかつに忘年などできない永遠に記憶すべき年の瀬となったようです。
瓦礫の撤去や町の復興にだけ関して言うなら数年のレベルで解決できるでしょう。
けれども、ひとたびメルトダウンした核施設の処理には数十年から百年もの時間を要します。
人体や動植物に影響した結果が現れるのもこれから先の話です。
利益ばかりを優先する電力会社のずさんな管理と運営が招いた原発事故は
人災以外の何物でもないのですから、これからも注意深く事の真相を見つめて行かねばなりません。
そのためにも、忘れてはいけない年として2011年を胸に刻みつけたまま
新たな年を迎えたという方が、おそらく大勢いらっしゃることでしょう。
決して風化させてはいけない、国民の全てがそう念じていることを願ってやみません。



元日の今日、散歩がてら近所に在る切割神明社へ参拝に出掛けました。
正月だというのに、あまりにも殺風景な境内は相変わらずですが
土地を切り売りしたようで、広かった敷地には数件の分譲住宅が建てられ
巨木の幾つかも姿を消していたのが残念な気がします。


一本だけ、大きなイチョウの木が残っていました。
ずいぶんと家の数は増えましたが、この辺りは雑木林が多く
この高台から見下ろすと、まだまだ沢山の木々を目にすることができます。


ここ旭区は起伏の多い土地柄で、山というか丘というか
家を出て何処かへ向かうには何度も上ったり下ったりしなければなりません。
おまけにその坂道はかなり急なものですから、この神社までの道程にも結構厳しいものがあります。
日頃は車に乗ってばかりなので、せめて休日くらいは歩くようにしているのですが
その思惑とは裏腹に、この程度ではさほど運動不足の解消にはなってないような気もします。
ならば、と奮起したわけではありませんが
ここから再び歩き始め、相鉄線の駅の方まで足を延ばしてみることにしました。
ダウンコースです。


駅前の西友に在るスタバに立ち寄り、ドリップをショートでカップに入れてもらい
新年最初のコーヒーを飲んでいたのですが、
折りしも14時半頃、鳥島近海で発生したM7の横揺れにやられてしまいました。
3.11の地震にも似た初動の揺れ方に、これから大きな揺れに変わるのではと
道路に面した大きな硝子脇の席に座っていたので内心穏やかではありませんでした。
歩いている最中なら気付かなかったことでしょうし、
心の中では「おいおい、何も正月早々揺らすこたぁねえだろう」と、
姿の見えない相手に向かい漠然と苛立ってましたから(笑)

帰宅して年賀状に目を通すと、
十数年ご無沙汰していながら毎年欠かさず送ってくださる方の葉書に
「ブログ、みてますよ」の一言、なんだか嬉しくなりました。

かずら的日常、本日から再び連載開始します。
拙い言葉の羅列ではありますが、どうか本年もお付き合いのほど宜しくお願い致します。



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