2012年9月23日

寒い夜に想ふ


今夜は冷えます。
なんて台詞、九月のこの時期の言葉とも思えませんが
外気温21℃がこんなに寒く感じられるのは
地球がおかしくなっているのか、人類の肉体がおかしくなっているのか、
はたまた歳のせいなのか、答は見つかりそうにありません。

松本隆は「風街ろまん」の中で

暖房装置の冬が往くと
冷房装置の夏が来た
ほんに春は来やしなゐ
おや、まあ
また待ちぼうけかゐ

と、記しておりました。
都会の営みの中では、もはや春も秋も無く
くそ暑い夏と凍てつく冬しか無いことを憂いていたわけですが、
このアルバムがリリースされたのは今から41年前の1971年ですから
それを考えると、彼の感性って凄いなと改めて思います。
確かに毎年春も秋も間違いなく来るのですが
それも束の間、気がつくともう次の季節に変わってしまっています。
感覚的に一年の内の大半が夏と冬だけだなんて
情緒の欠片もありませんよね、嘆かわしいことです。

寒い夜に、そんなことを想っていました。


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