2012年11月14日

タチバナ・レコード


父親が偉大すぎたせいもありますが、息子であるアーロ・ガスリーを私は好んで聴くことがありませんでした。過去に彼のディスクを数枚持ってはいたものの、ほとんど耳にすることも無く手放してしまったくらい私の中では印象の薄い存在だったのですが・・
今日立ち寄ったレコード店でこのアルバムが目に留まり、値段も安かったので「久しぶりに聴いてみるか」みたいな軽いノリで買って帰り針を下ろしてみて、己の浅はかだった捉えどころに呆れるほど素晴らしい内容であることに驚いてしまいました。全曲どれをとっても素晴らしいアレンジで、私好みのミュージシャンがバックを固め、これぞバーバンク・サウンド!のオンパレードではありませんか。ストリングス・アレンジがニック・デカロだなんて、それだけでもご馳走様~てな気分になるってものです。すみません!アーロ・ガスリーさん、あなたを過小評価してました!!
それにしても、リプリーズ盤はどれもいいですなあ。。改めて実感してます。


立ち寄ったレコード店というのは、六角橋から鴨志田へ移転したタチバナ・レコードさん。今日初めてお邪魔しましたけど、綺麗な店内にきっちりと整理された状態で陳列されているレコードたちを見ると、店主が如何に愛情を込めて販売しているかがよく分かります。応援するためにも沢山買ってあげたかったのですが、懐も寂しくなってきたことですし相変わらず安くて買い得な物だけにしか手を出さない主義なので、レナード・コーエンの「LIVE SONGS」とエリック・アンダースンの「SWEET SURPRISE」、そしてこのアーロ・ガスリーの3枚を計三千円ほどで購入させて頂きました。藤が丘の娘の家にも近いので、これから先も度々足を運ぶことになるでしょう。

出掛ける直前にアマゾン経由ビックカメラから注文していた商品が届きました。
スタイラス・クリーナー、アナログ派には欠かせない針先を掃除する専用アルコール液です。


早速20年超の高齢なカートリッジの針先を全部磨いてあげましたが、ダンパーの劣化の方が大きな問題なんですから針だけ綺麗にしても・・と、いくぶん自嘲気味になっております(笑)
でもいいんです。小さな円錐形のダイヤモンドは光り輝きピッカピカになりましたからね。

そろそろ冬本番、寒くて乾燥した気候はレコード盤の再生にとってあまり良い環境とは言えないのですが、何故でしょう?冬のピンと張り詰めた空気がアナログにはとてもよく似合うのです。心と体が温もりを欲しているからなのかも知れませんね。

それを感じることができる冬、私は好きです。


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