2012年11月15日

JBL mini


命の洗濯とも言えるような長い長い休暇も本日で終わり、明日からはまた時間に追われる日常が始まろうとしています。毎日何かしらの作業を見つけてはコツコツと身の周りを整理整頓したり、はたまた安いアナログ・ディスクの探索に出掛けたり、さしたる計画も無く思いつくままに過ごした3週間ほどではありましたが、ゆったりのんびりした中にも自分なりにはかなり充実した日々だったように思えます。特に長らく愛用していたアナログ・プレーヤーが故障してしまったことから格安良品のDENON DP-1700と巡り会い、長らく懸案となっていた私の部屋のオーディオ機器の再構成と放置されていたレコード盤の整理を終えることが出来たのが一番の収穫でした。
ただ、趣味としてのこれらは一度拘り始めるときりが無くなるものでありまして、休日最終日の今日は何もせずただひたすら音楽に浸っていようと思っていたにも関わらず、とんだ勘違いから某ショップへ無駄に足を運んでしまい、帰宅した後もふと思いついたかのようにいきなりJBLのスピーカーを引っ張り出し、すでに完結した筈のデスク上の棚を再々構築してしまうことに相成ってしまいました。ぼーっとしているとイメージばかりが膨らんで、あれもこれも試してみたくなる習癖なもので、スペースの寸法を測り、上手くそこに収まることがわかると即実行してしまうのです。決して働き者ではないんですが、楽器とかオーディオとか己の守備範囲についてだけは行動が素早いのでして、それは思い立ったその時に深夜早朝おかまいなしに始まるのです。

かくして本日も日がすっかり暮れてからの急な作業となってしまいました。引っ張り出されたのはJBL 4312M、私も一時期愛用していた往年の名機4311~4312をそのままダウンサイズしたミニ・モデルです。


わずか300X180X180mmのコンパクトサイズなんですが、見ると分かる通りユニットの色形を含め4312と全く同じ風貌を持っているので、写真だけだと通常サイズの4312とうっかり見間違えてしまいます。(数年前に私がこれをオークションで落札した時、実は最後まで勘違いしてたという笑えない事実があるのです)
そんなこんなで手元に届いてからも、その経緯から何となく気まずさだけが残ってしまい、この個体を恨んだわけじゃないんですが、あまり真剣に聴くことも無いまま仕舞い込んでしまいました。「こんなに小さい体で3Wayはバランスが悪かろう」と、無理に言い聞かせて納得してしまったのです。以来、部屋の片隅の物置みたいな場所にずっと放置されていましたが、「お?あれならここのスペースにちょうど収まるぞ。はて、どんな音だったかな?」ふと思い出した途端、体はすでに発掘作業を始めていて、あっという間にセッティングは終了していたのでした。

数年ぶりに顔を合わせた小さなJBL、どんな鳴りっぷりなのか満足に覚えてなかったので早速アナログ盤で音を聴いてみることにしました。昨晩聴き込んでいたアーロ・ガスリーに針を落とすと・・予想もしなかった分厚い音で鳴り響きました。図体はミニですけど紛れも無くJBLの伝統的な音です。ついこの間までフルレンジのオーラトーンを絶賛しておきながら、マルチ・ユニットでしかもこんなに小さな箱から理想的な音場が表現されるなんて意外な驚きでした。マルチでありながらフルレンジのような音の繋がり、これはもしかすると今一番欲しかった音なのかも知れません。JBLが奏でるバーバンク・サウンドは70年代のいい雰囲気をそのまま伝えてくれてるようで、思いも寄らぬ好結果に大満足と相成った次第です。

そんなわけで長期休暇最後の一日は、そんな慌しい内容で締めとなりました。十分に体を休めることは出来ませんでしたが、気持良く(最後の)夜を迎えられたことが何よりかと思います。さあ、明日から社会復帰です!(少々気は重いんですけどね)


そんな夜のお供はJ.Tで始まりました。JBL mini、本領発揮のサウンドかと思いますが、早めに寝なければいけないので今夜は後片付けが楽なCDで聴いております(笑)

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