2012年11月30日

人間の営みには不便さも必要なのです


明日から12月。今年もあと1ヶ月となったわけで、この1年をどう纏めたら良いものかなどと考える暇も無く、残されたわずかな時間は足早に通り過ぎようとしています。迷走するこの国もまた、いったい何処へ向かおうとしているのか、それが問われる総選挙を控えているせいか、街はいつもの年末以上に師走の慌しさに満ちているようです。

昨晩の激しい鼻炎は何だったんでしょう?薬を飲んで一夜明けるとすっかり元通りになっていました。何か毒性のある気体でも吸い込んだのか、はたまた何かの花粉のアレルギー症状だったのか、皆目見当もつかないほど今夜の私は快調です。

それによってちょっとした誤算も生じました。このまま体調が回復しなければ、明日から猛烈な繁忙期へと突入する仕事場へ行かずに済んだというのに、残念なことに元気になってしまったのですから。途切れることなく鳴りっ放しになるであろう電話の応対を思うとかなり憂鬱になります。

ゆったりと正月を迎える気風が失せた昨今、忙しないほどに年末年始を慌しく過ごす人間が増えてしまいました。それというのも365日、何もかもが停まることなく動き続けているからです。業種によっては24時間ずっと動き続けているなんて、もういい加減に考え直してみませんか?正月くらいはライフラインとして必要なもの以外、全てを停めて国民皆でのんびりと過ごしましょうよ。元旦からスーパーが営業してる必要なんて無いでしょうし、たとえ正月三が日に買い物が出来なくても、不便に思うことの方が何だか異常に思えるんです。昔のように1年の間にせめて1日か2日だけでも、リセットされる時間があってもいいんじゃないでしょうかね。年中無休と24時間営業って、消費者のため?それとも企業の利益のため?いずれにせよ、エネルギー問題を検証する上で議論の対象にしてほしい気がします。人間の営みには不便さも必要なのです。

今夜はフェアポート・コンヴェンションが心地好く響きます。サンディ・デニー然り、彼らの音はなんて冬に似合うんでしょう。このジャケット写真のように、ぴんと背筋を伸ばした老人になりたいものです。毅然とした人間になりたい、こう願う気持が今も昔も変わっていないのは、自分がまだ大人ではないからなんでしょうけどね(笑)

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