2013年1月17日

鈍(ナマ)る


数年間、友人にレンタルしていたTHE FG、
手元に戻ってから傷んだあちこちをリペアしたり部品交換などしたものの
気に障る箇所が幾つもあって、磨きを入れてから仕舞い込んでおりました。
相性が悪いのか、私にはどうにも馴染んでくれなかったんです。
つい先日も、久々にその友人と顔を合わせた折、このギターの話が出たので
ロニー&ロケットメンの(毒舌)鈴木クンの口癖みたいに
「あれはクソだ!」と、酔った勢いで何度か言ってしまった覚えがあります。

腰痛で自宅療養中とは言え、上半身だけは暇だったので
思い出したようにこれを取り出して1年ぶりくらいに弾いてみると
あら不思議、ザクザクした音の感触がとても心地好いではありませんか。
しばらく鳴らしているうちに、曲がひとつ出来る前の入口辺りの所まで行ってしまいました。
ちょっとした快感です。

理由はすぐにわかりました。
張り替えた弦が伸びてしまい、音がナマッていたのです。
このギター、いつもメインで使用しているGibsonのJ-45と同じように
ちょっと古くなったくらいの弦の方がバランス良く鳴るみたいですね。
低音弦のサスティーンが少ないところもいい感じに聴こえます。

すっかり気を良くした私、
しばらくの間、身体に一番近い場所に置いておくことにしました。
歌い出すきっかけになるかも知れません。

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