2013年4月2日

紛い品ではありますが・・


ニルヴァーナのカート・コバーンが愛用したことでちょいと話題にはなったけれど
発売当時は本国アメリカでも愚作と酷評されたマーチンのD-28E。
ほとんど売れないまますぐに生産をやめてしまったという幻のエレアコであるが、
そのコピーモデルを黒澤楽器がスタッフォード・ブランドで販売していたのがこいつ。
けれど人気の無かったモデルをコピーしたとしても売れるわけが無く、
販売店の人間でさえ「駄作だ」と言い放っていたくらい気の毒なこいつ。
オリジナルが辿った道と同じく、すぐに生産終了となって店頭から姿を消した。

私の手元にあるのは、3年ほど前にNETで某ショップから購入した中古品。
たまたま見掛けて「わ、なにこれー!」と、喰いつきざまに注文をクリックした代物だ。
格安だったこともあり、言ってみればオヤジ的衝動買いか。
数日後にはハードケースごと大層な梱包資材に入れられ大阪から我が家にやって来た。

笑っちゃうくらい「もどき」な作りに感心してしまうほど厳ついボディ。
ピックアップの特性からスチール弦しか張れないけれど、生の音量は案外とデカイ。
アンプを通すと、エレキでもなくアコギでもなく、なんとも不思議な甘い音が出る。
例えて言うならフルアコに近いものなのかも。
マウントされてるのは安物のPUなので当然レンジも狭い。
けれども、それを超越する存在感がこいつの魅力で今まで手放せないでいた。


こいつを弾きながら何を歌ったかは覚えてないが、
かなり前に一度だけライブで使ったことがある。
薄っぺらなエレキのボディとは違い、胴厚のあるドレッドノートだと
座って弾くにはちょうど良い腕の角度となり、いい塩梅なのである。

SF-S1と銘打たれたMADE IN KOREAの紛い品、
ちょいとこいつを調教してみたくなった今日この頃なのだ。

本家本元のカート・コバーンはこんな感じ。
ジミヘンと同じようにレギュラーモデルをレフティに構えて弾いております。
カッコイイねぇ。。


Nirvana-Pennyroyal Tea



Nirvana-The Man Who Sold The World

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