2013年5月5日

5月5日に思ふ


長嶋と松井、師弟コンビのW受賞。
アベちゃんの人気取りだ、二人の格が違いすぎる、などなど
私も疑問に思ってしまう今回の国民栄誉賞の授与でした。

でもね、長嶋さんが元気な姿を見せてくれて
松井の謙虚なスピーチと礼をわきまえた姿勢を見ていると
やはりジンとくるものがありましたよ。
気が付くと私は野球少年に戻り、テレビの画面を凝視してました。

二人お揃いのスーツにシャツにタイ、なんて素敵な演出でしょう。
脳梗塞で倒れて以来、往年の華やかな時代から大きく変貌した長嶋さんの姿。
右手は動かず、顔は歪み、言語に障害も残っています。
球界関係者や家族は、今の姿をファンの前に曝け出すことに抵抗があったかも知れません。
そりゃあそうです(あの大スター)ミスターなんですから。

お茶目なミスターは、ちっとも変わってませんでした。
悪戯っぽく笑う目もあの頃のままです。
打席に立ったときの闘争心も衰えてないようで
左手1本で構えたバットは明らかに「打ちに」行ってましたもんね。
高めに抜けたボールの軌道を完璧に捉えてましたし
タイミングもどんぴしゃでした。惜しい~!!と、思ったくらいです(笑)

5月5日、子供の日。
抜けるような青空が広がったのは、「晴れ男」ミスターのおかげなのでしょう。
長嶋さん、魅せる野球は大切ですよね!
そして松井クン、ニューヨーカーをも魅了させたあなたの姿は誇りです!
(彼のためにヤンキースは引退セレモニーを行う予定だそうです)

けれども粋な計らいのアベちゃんよ、
あなたに贈られた(96代目総理大臣)96番のユニフォームは
決して96条を書き換えるための応援メッセージじゃないですからね!!


中継を観ていたせいで家を出るのが遅くなってしまいましたが
長男宅へ出向き、子供の日を祝って参りました。
純真なこの子たちに、私たちは何を残してあげられるんでしょうか。
この国を駄目にしてしまった当事者である爺さん婆さんにとっては
それが大きな大きな課題なんです。

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