2013年5月11日

さらさ西陣


FBのニュース・フィードをパラパラと捲っていたら(スクロールね)
パイレーツ・カヌーのライブの模様が記されていて
彼女たちが「さらさ西陣」で演奏したことを知った。

京都に5店舗あるカフェ・サラサ。
その中の1店、旧い銭湯を改造した店が「さらさ西陣」なのであるが
実はここのオーナーが旧友テッちゃんだったのだ。
そう、あのEKOを所有していた若者の晩年は
経営者としての多才さを開花させていたのだ。

cafe sarasa http://www.cafe-sarasa.com/index.htm

5年ほど前だったろうか、
WEBで私を発見したテッちゃんから突然メールが送られて来たのは。
30年近く音信不通だったこともあり驚いたものだが
その後数回電話で言葉を交わし、この店でライブを企画するから是非来てくれと言われた。
それはとても嬉しく、大いに楽しみな誘いだったけれど
彼の周辺の諸事情から延び延びになってしまい、いつしか立ち消えになってしまった。

そしてまた3年ほどの音信不通。
けれど30年以上会ってなかった者同士、2年や3年の時間が過ぎてもどうってことないさ。
私はそんな感覚で呑気に構え、再び誘いが来ることをずっと待っていた。

そんな或る日、友人からのメールで彼が亡くなったことを知らされた。
末期の癌だったらしい。
さらさ西陣で(彼の前で)歌うことも無いまま、奴は逝っちまったってわけだ。

彼の死後、店はどうなったんだろうと思うこともあったけれど
店の経営も、時折催されるライブも、未だに健在だったことを知り嬉しくなった。
きっと奥様やスタッフの努力なんだろうなあ。
(私の知ってる奥さんとは別れたようなので現在の女性とは面識が無いのだが)
線香を上げがてら、一度は訪ねてみたい場所なのである。

そんなこんなで
EKOに端を発した京都と岸本哲の思い出に浸る夜であった。

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