2013年8月6日

空虚


怒涛の数日間が過ぎて
急に平穏な時を迎えると
なあんか、ぽっかり穴があいたような気分。

足りないんだ、ピースが。
不完全なジグゾーパズルみたいに
記憶の一部にどうしても埋まらない所があるのさ。

平々凡々とした日常に
ちょっと波風が生じただけで
体力気力を消耗して
メモリー回路までおかしくなってしまうのかしら。

だとしたら
人間て、脆いものよね。



その人間が創り出した
地球上で最も残忍で凶暴な兵器によって
日常の営みを寸断された街に
今日も鎮魂の鐘の音が響く。

それでも世界にはまだ
1万7千発もの核弾頭が在るのだという。
抑止だ、傘だ、と言われても
頭のイカレた奴がスイッチを押せば終わりなのだ。

第二次大戦以降、人間は何を学んだかって?
敵に脅威を与えることさ。
力を誇示するために、核の数を競い合ったのさ。

それは今なお続き
飢えた貧しき共産主義国家までもが
交渉のカードと称して海の向こうの大国を威嚇する。

人間て、愚かなものよね。



幸せって何だろう、そう問われれば
そりゃ平穏な日常が一番さ。
誰もが胸を張ってそう答える日は
果たして来るのだろうか。

ぽかんとしながら
私の頭はくるくると回り続けるだけだった。

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