しばらく顔を見てないからと言っても
隠れている場所はずっと覚えてた。
この娘を連れて帰ったのは、忘れもしない2006年の夏。
ブライアン・ジョーンズの映画「ストーンズから消えた男」を観るため
カミさんと一緒に川崎へ行った日のことだった。
レイトショーが始まるまでの間、時間潰しに立ち寄った山野楽器で
ふと目が合って試奏して、こりゃ面白いと即決で購入した代物だ。
またかい!と、カミさんは呆れていたが
彼女が大好きなブライアンの映画に誘ってあげたせいもあり
こちらにはやや優位な情勢があったので文句は言われなかった。
フェンダーのテレコースティック、
テレキャスターをモチーフにしたエレアコの最初のモデルである。
今夜、何気なく引っ張り出して手入れをしたついでに弾いてみると
わ!薄っぺらな樹脂バックのボディなのに凄く鳴るようになってる!!
セミアコ程度の厚みのボディなれど、生音がやたらとデカイのだ。
しかも切れが良くバランスもいい。
これにはびっくり。
7年間の熟成の成果なのであろうか。
暫くの間、ちょいと傍らに置いておくとしよう。
あまり話題にもならず、興行収益も少なかったであろう
「ストーンズから消えた男」に纏わるエピソードなり。
ちなみにカミさんと観たレイトショー、
それを裏付けるように、観客はわずか数人だったとさ。
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