2013年11月14日

空色真冬 1995



15号線上り、新子安の駅前を過ぎた辺りだったろうか。
前方を緑色の巨大な「もっこり」が走っているのが見えた。
なにやら全体をワサワサと揺らしながら一所懸命走っている。
色合いからして、移動中の自衛隊の車両かとも思ったのだが
それにしてはフワフワ・ワサワサと揺れ過ぎる。
ピグモンの後姿みたいな、あれはいったい何なのだ!?
(後で気付いたがピグモンは決して緑色ではない)

それにしてもデカイ。
キリンビール前のガードを潜るときは天辺を擦って行った。
デカイくせに足は速い。
他の車と同じように50~60Km/hでスイスイ走る。
その先の信号でようやく追い付き近付いてみると・・

それは巨大な木だった。
葉の間から辛うじて赤旗とテールランプが片方だけ見える
中型トラックの荷台からはみ出した巨木なのであった。
首都圏の国道、白昼にこんなん走っててええの?
素朴な疑問が湧き起こる。
こんな積荷、今まで見たことがない。
iPhoneを取り出し、止まっている間にパシャリ。
世紀のスクープ映像だぜ。

この後、生麦の交差点を直進して行った緑のピグモンは
いったい何処へ向かったのであろうか。
巨大な体をワサワサと揺らしながら走る、その後姿を見送りながら
旅の無事を祈らずにはいられなかった。

異様な光景ではあったけれど
ワサワサと揺れる姿が何とも微笑ましく感じられた午後である。



今夜の(赤面)蔵出し音源は「空色真冬」1995
http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/sorairomafuyu64k.mp3


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