2013年11月15日

爺さん度数



車で買い物に出掛け、帰宅してから徒歩でコンビニへ行った帰り道
雨も上がり、いい色合いに暮れて行く西の空を見上げた。
私の家からでは裏の竹薮が西日を遮ってしまい
その時間帯に外に居なければ絶対に見られない空なのだ。
もう少しだけ後だったなら、もっと鮮やかな朱色だったんだろうけどね。
西日の当たる部屋が私の好みなのだが、今はそれも叶わない。

月末に長男宅と末娘宅を含めた全員が集まってパーティーを催すことになっている。
8日、23日、29日と、全て11月に生まれた孫三人の合同お誕生日会である。
同じ月なので一堂に集まり、ついでに翌月のクリスマスも併せて祝う趣旨なので
忙しい親たちやプレゼントを用意する側としては何とも有り難いことなのだが
当の本人たちがもう少し大きくなった頃には損をしてると気付くのであろう。

かくして本日は東戸塚のトイザラスへ。
我が家からだと大池公園と戸塚カントリーの山を越えれば車で15分ほどの場所だ。
品物を選びレジでラッピングをお願いすると「失礼ですがお歳は・・?」と尋ねられる。
毎月15日はシルバー割引きと称して五千円以上の買い物は10%オフになるらしい。
これは初耳!
けど得した気分にはなったものの、一瞬にして爺さん度数が上がった面持ち。
映画をいつでも千円で観られるのと同じく、これはやや複雑な気分になるものだ。


私の部屋に運び込んだプレゼントの袋、大きくて邪魔臭い。
これがあと2週間も此処に在るなんて・・
フライングで届けてしまいたい衝動に駆られるが、ガマンガマン。
はたして小童どもは喜んでくれるのか、月末のその日が気掛かりでもある。

嗚呼、なんてジジ臭い一日だったんだろう。



気を取り直すように、帰宅してからアナログ三昧の続きを始めた。
おもむろに取り出したのはバーズの「名うてのバード兄弟」
これもまたCDでは味わえない奥の深い音の粒が感じられる名盤である。
A面途中に片側から強烈なハムが出始め、フォノ・アンプが逝っちまったかと思いきや
どうやら背面のアース端子の接触不良だったらしく大事には至らなかった。
ここでアンプが駄目になってしまったらダメージが大きいものね。

続いてターンテーブルに載せたのは73年リリースのオリジナル・バーズ。
紆余曲折を経て発表されたこのアサイラム盤は今聴いてもとても新鮮だ。
経験値の上がったオリジナル・メンバーが再会して作り上げた音には
バーズとしてのエッセンスが凝縮されていて心地好いのである。


73年と言えば、私が歌うことをやめてしまった年でもあるけれど
ROCKがあらゆる意味で一番輝いていた頃でもあるし、
ミュージシャンもプロデューサーもエンジニアも、果てはそれに伴う機材まで
60年代から引き継いできた物が完成形の域に達したとも言える時期である。
現在と異なるのはただ一点、アナログだったということだけ。
それ以外は何も変わっちゃいないのだ。

久しぶりにこの東芝盤の見開きジャケットからライナーを取り出してみると
師匠・小倉エージ氏の手による(自筆)バーズ系図が見事である。
これも30Cm四方あるLPジャケットのサイズ故に出来ることなのだろう。
ミニ・アートとも言えるアルバム・ジャケット。
音楽と写真や絵画、それに書籍までもが一体となった物がアナログ盤なのであり
これは決してCDには真似できないことなのだ。


裏ジャケの写真、ジーン・クラークが豪快に笑う顔と
(経験を積んだ)クリス・ヒルマンのポーズが何とも素敵である。
彼らのおかげで、爺さんは未だ若くあり続けられる。
ありがたいことだ。

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