2013年12月12日

案山子



淡々と
時は過ぎて行く。

気が付けば
昨日と同じ場所に立ってる自分。

そっか、地球は回ってるんだもんな。

目の前を誰かが駆け抜けて行った。
師走という名の12月だ。

そんなに急いで
何処へ行くんだい?

奴は脇目も振らず
一目散に雲の向こうまで行っちまった。

なんだよ、
また置いてけぼりかい。

苦笑いしながら
僕は昨日と寸分たがわぬ場所に突っ立っている。

案山子だ。

*

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