2014年1月14日

・・かな。(自問)



先日、長年使用してきたブラウン管テレビが臨終を迎え
急遽液晶モデルを購入したおかげで我が家もようやくデジタル化されたわけですが
その名残で番組の録画は相変わらずアナログのままだったんです。

当時地デジ化される直前に、アナログ・コンバーター付きのDVDレコーダーを見つけ
まだ元気そうだったブラウン管テレビを生かすためにそれを購入し、
以来アナログ変換されて少々ボケた画像を何の不自由も無く観ていました。
DVD-RWのディスクは録ったり消したりを繰り返しながらも
劣化する度に取り替えましたからラックに溜まる一方で、
棄てた物を含めると、おそらく数十枚は消費したと思います。
ビデオテープほどは場所を取らないものの、その数は増え続ける一方でした。

そんなアナログな作業と場所を占有する録画媒体が、今じゃ必要ないんですね。
USBで外付けのハードディスクをテレビと繋げるだけですから
僕の弁当箱ほどのサイズの箱で、2TBだと250時間も録画されちゃうのです。
しかも低コスト、標準画質で250時間録画するとなれば
ディスクやテープだと膨大な量を購入して保管しなくてはなりません。
そのランニングコストが一切掛からないというのは
日頃は何かとデジタルにケチを付ける僕ではあっても惹かれてしまいます。

都合良く言うなら・・
趣味嗜好はアナログ、実用的なのはデジタル。
・・こじつけでしょうか(笑)

2TBがわずか1万円ほどで手に入る昨今、
かくして(アナログ派の)僕も遂に購入してしまいました。
パナソニックのビエラに対応したバッファローの製品です。
テレビ自体が1チューナーなので裏番組は録れませんけど、
今までの手間と費用と低画質を考えれば、これで十分すぎるほどです。

ただし難点は、他のテレビやパソコンと共有することが出来ないこと。
要は、記録した画像は我が家のビエラでしか観られないということです。
つまりビエラが壊れて使い物にならなくなったらそれで終わり。
バックアップする術もありませんから「永久保存」は無理なのです。

でも考えてみると、記録媒体の主流は目まぐるしく変わってきました。
10年後はどうなっているのか見当もつきません。
永久保存したいからと大切に保管していたとしても
その時代の媒体に移し替えるとなると、
業者委託で高額な費用が掛かるやも知れないのです。
そう思うと、すんなり諦めがついてしまいます。

我が家に有る家族の一時代を記録した膨大な8mmビデオも
ハードが壊れてしまった今では観ることも出来ませんし
ディスクに焼き直すにも多額の費用が掛かってしまいますから
もはや「持ってるだけ」の存在になっています。
庶民レベルでは10年前、20年前の画像すら観られないという
歴史を置き去りにするような技術の進化が、
なんだか空恐ろしくも思えるんですけどね。

便利さ手軽さは、
失う物も大きいという結論。
それを受け入れてしまう人間は、
過去を顧みないという怖さ。

・・かな。

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