2014年3月27日

8%のイライラは10%で解消される不思議



震災、大雪、増税・・
この国の庶民は事あるごとに
買い溜め買い占めに走るのが好きなようだ。
メディアに煽られ踊らされ
きっと必要のない物まで買い漁っているんだろうな。
スーパーの売り場は品薄品切れ、
値上がりを見込む悪徳業者は売り惜しみ、
ここぞとばかりに「増税前の今がチャンス!」と叫ぶ店もある。
とんだ好景気もあったもんだ。

とりあえず3%だけ上げて
様子を見ながら残りの2%を上げるだなんて
ケツの穴の小さいセコイやり方だわ。
ひと思いに、いっぺんに5%上げちゃいなさいよ!
なぜ二度に分けて増税するのか
そこの2%の差に何があるのか
僕にはさっぱりわからないのだ。
計算が厄介になるだけじゃないか。
もしや企業が便乗値上げを2回できるから?

そう言えば、
消費税を初めて導入したときも当初は3%だった。
それが間もなく5%に上がり現在に至ってる。
となると、
3という数字は様子を見るための最小数字なのかしらね。
顔色見ながら5に上げる、もはや定着した感のある卑劣な戦術。

算術が苦手なせいもあるけれど
外税表示の商品に8%の消費税を加えると
その品物がいったい幾らになるのか
瞬時に割り出し判断するのはとてもムズカシイ。
端数の金額がムズムズ蠢く虫のようで気色が悪くなる。

そこで僕は気がついた。
3%と8%、この数字には巧みな策略が潜んでいるのだ。
増税の苦痛よりも不愉快な計算の煩雑さ、
庶民はまずそこに苛々を募らせる。
なのでそれが切りの良い10%になった暁には
ああ~すっきりした!と、すんなり受け入れてしまうマジック。
こりゃ笑っちゃうくらいの巧妙さだわね。

思い出してごらんなさい、過去もそうだった。
3%の時代は外税、5%になると全てが内税に変わった歴史。
8%のイライラは、10%に引き上げられると解消されるものなのよ。
税金そのものが目に入らなければ
値上げなのか増税なのか、判断つかない不思議なマジック。
上手い!・・憎いやり方だよね。

そんなことを思いつつ
今夜の僕は30年代のカーターファミリーを聴いている。

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