2014年11月11日

アンクル・チャーリーと愛犬テディのカリキュラム



明け方から冷たい雨が降る予報だったので、前夜の洗濯物は内干し。
当然乾いちゃいないから、取り込んで片付けるための時間が浮いた。
いや、それだけじゃないだろうけど、今日はいつになく余裕がある。

久しぶりに、自分だけの時間を過ごしてみようか。
そう思い、おもむろにアンプの電源を入れ
およそ三ヶ月ぶりくらいにターンテーブルにディスクを乗せた。

しばらく通電していなかったアンプはアイドリング不足だったのか
JBLで鳴らすと鼻を摘んだような音が出て来た。
アナログ盤は時として、こんな具合にイコライジングを間違えたような音になるものだ。
そのじゃじゃ馬的なところが動物的で魅力的でもあるわけなんだがね。
(・・変態と呼ばれても結構である)

けど、あまりにも気色が悪くなったので
デスクのニア・モニターであるオーラトーンの5Cに切り替えると
中域がカットされたような音が一変して、途端に瑞々しい音を奏で始めた。
一辺わずか17Cmほどのキューブに、12.5Cmのユニットをマウントしてるだけなのにね。
これだからアナログってやつは侮れない。
入口から出口まで、全てが相互の相性で成り立っているのだから。

心地好い気分に浸りながら数枚を聴いた。
その中にはカミさんが入院する直前に購入したまま
ただの一度も針を通していなかった盤まであった。

ああ・・(僕だけの)時間がもっとたくさんあればいいのに。

後ろ髪を引かれながらも、それほど悔いを感じることもなく
いつもの休日と同じく、午後の遅めの時間になってから病院へと向った。
学校のカリキュラムみたいなもんで、頭と体に行動が刷り込まれているのかも知れないな。
そう考えながらいつもの道を、いつもと変わらぬ速度で、車を走らせて行く。
(ちなみにカリキュラムという言葉はラテン語の「走る」が語源らしい)

病院に着いた早々、執刀医から経過の説明があって19日の退院が決まった。
救急車で搬送された三ヶ月前と同じ日だ。
一瞬、肩の荷が下りたような気にはなったものの
帰宅できたとしても毎日がリハビリで、暫くは家事などやれる筈もなく
僕の家庭内でのカリキュラムに幾つかの追加項目が生じることとなる。

病院へ行く手間は省けるものの
やれやれ、またまた険しい道程が待っているではないか。
卒業式が待ち遠しい・・(苦笑)

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