カミさん、入院から64日目を迎えまして
少しの距離ならヨチヨチ歩きくらいは出来るようになったので
今後の(新たな)リハビリに備え、介護用品店で杖と外履き用の靴を購入しました。
たぶん来月の中旬くらいまでには退院の運びとなるんでしょうけど
家に戻っても寝室のある2階まで(危なくて)上り下り出来ないでしょうから
1階の狭いリビングにベッドを置かざるを得なくなってしまいます。
家具の配置に頭を悩ませながら、あーでもないこーでもないと
メジャー片手に部屋の中をうろうろしている日々であります。
(今までリビングを独占していた猫の機嫌を損ねないよう気をつけなきゃね)
ああ、それにしても
長いような短いような、あっちゅーまの2ヶ月でした。
夏から秋へ、北国ではもう冬が訪れようとしています。
僕はといえば、毎日規則正しい時間割の日常を過ごし
どれかひとつでも欠けたり遅れたりしようものなら
その日常が一気に崩れ落ちてしまいそうな不安に苛まれながら
今日まで駆け抜けて来た気がします。
友人は、苦難に立ち向かう姿勢が素晴らしいと褒めてくれましたけど
実は災いも試練も、何でも受け入れてしまう臆病者なだけなんです。
怖いから、後先考えず一目散に突っ走るんですよね。
くよくよしないのも、O型特有の大雑把さから来るものなんだと思います。
だから今、改めて思ってます。
自分、馬鹿でよかったわあ・・と。
頭脳明晰な人間なら、こんなに呑気に構えてられないでしょうからね。
でありますから・・
この64日間は、いったいなんだったんだろう?
そう思ってしまいます。
その昔、鉄道と蒸気船で80日間の世界一周をした小説もありましたよね。
時間で考えるなら、それくらい途轍もなく長いのですが
これを日常に換算すると「あっちゅーま」になってしまうのです。
恐ろしや、日々の営みの謎。
かずら的日常は、夏から冬の入口まで
一足飛びでワープしてしまったような、そんな感覚なのです。
けれど不思議なことに、無駄な時間を過ごしたとは一度も思ったことがありません。
自分のやりたいことが何ひとつ出来ないまま夕暮れ時を迎えたとしても
それはそれで何となく一日の終わりを受け入れてしまってます。
若い頃なら欲求不満で爆発してるでしょうけどね。
僕も大人になったものです。
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