夜になってから
アラン・トゥーサンがツアー中に亡くなったというニュースがネットに流れ
嗚呼また一人、偉大なるミュージッシャンが逝ってしまわれたのかと
少々落胆している次第です。
誰もがその年月と共に年老いて行くわけですから
こんな日を迎えるのは至極当然のことなんでしょうけど
数十年前のアルバムを聴いている限り
スピーカーの向こう側に居る者は
何も変わることなく、平然と「今」を生きているかのように
スピーカーのこちら側の者を錯覚させるのです。
そして或る日
生き死にという超現実的な出来事を目の当たりにして
うろたえてしまうのかも知れません。
ライブという鮮烈な印象を植え付けるステージがあったとしても
生き様としてのアルバムが永久に残るミュージッシャンにとっては
「表舞台」なんて、存在しないような気になるのもこんな時です。
仮に目の前から姿を消してしまったとしても
その後の動向が全く掴めなくなったとしても
スピーカーの向こう側には、いつも居てくれるわけですから
舞台に立つか立たないかなんて、関係ないんです。
・・と
いつもそう思いながら
先人たちを何人も見送ってきました。
けど
やはり、寂しいもんです。
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