2016年1月26日

休日


今日は仕事場の健康診断へ出掛けた。
いつもと同じく、鶴見の仕事場までの25Kmほどの道のりを車で。
出掛けた・・というのは、敢えて休日を利用して往って来たからだ。
せっかくの休日に時間とガソリンを無駄にして、と思われるかも知れないが
毎年ずっとこうしてきたわけだから、いささかも悔いはないのである。
おまけに僕が働き始めるのは午後の日が傾いてからなので
午前中に済ませねばならぬ健康診断が終わったあとに
時間潰しをしてまで仕事場に留まることの方が苦痛に思える一面もあるからだ。

そんなわけで
まだお日様がてっぺんにあるうちに帰宅すると・・


リビングの一角に雛人形が飾られていた。
三十数年前、長女の初節句に義母から贈られたもので
最近ではあまり見かけないほど大型で、
それでいてとても上品な顔立ちの、いかにも高級そうな親王飾りである。
(おそらく当時の価格で10万以上の品だったのであろう)
あまりに大きくて、さすがに金屏風までは飾るスペースが無かったことを
僕の留守中に押入れから発掘してきたカミさんが残念そうに呟いていた。
(そうそう、昔はアップライト・ピアノの上に飾っていたんだった)

「発掘」してきた、この表現は真にリアルなものであって
恥ずかしながら、実はこの雛は二十数年ぶりに飾られたのである。
今日に至るまでの間、ずっと仕舞い込まれていたわけで
長女が未だ嫁に行かないことも、これで頷けるではないかと
改めて反省しきりの(ダメ)両親なのでありました。
(黴ていたり、虫に食われていなかったりしたことが何よりですな)

FBでも思わず呟いてしまったけれど
地元のハードオフで、昨日とても良い買い物をした。


ジャンク扱いで売られていたデロンギのオイルヒーター。
2007年の旧型とはいえ、美品・完動で驚きの税込¥2700!!
昨晩から北側に面した僕の寒い部屋を快適なほどに暖めてくれている。
今まで使っていた(チープな)電気ヒーターとは違い、
部屋全体を隈なく暖めてくれるところが素晴らしいではないか。
あまりにも安すぎるので、半信半疑で持ち帰ったのだが
どうやらこれは大変な拾い物だったようである。
ハードオフさん、ありがとう!


そして今日は真昼間に帰宅して時間が有り余っていたものだから
ちょいと部屋を片付けて、久々のアナログ・タ~イム♪
カートリッジをSHUREからDENONのMCに替え、
アナログ再生には欠かせないビクターSX-3の音を堪能した。
ここでもデロンギは大活躍!
極めて「アナログ的な」暖房であることを、レコード盤を掛けながら実感した次第。
双方のこの温かさ、凍て付く冬には実にいいものだ。

余談・・
後方のレコードラック、結婚当初(40年以上前)に僕が作った物。
20mm厚のパーチクルボード製で、空の状態でも30Kgくらいある重量級。
愛着がありすぎて、捨てられないまま此処にあるのだけれど
500枚ほどのディスクを収納してくれるのが、今となっては有り難い。
おそらく、僕の周囲に有る物の中では最大級の長寿。
これからも大事にしなきゃっね!


ディランの「シャドウズ・イン・ザ・ナイト」
初版のアナログ盤とCDのセットを購入したにも関わらず
ふと気付けばアナログ盤には針を通していなかった。
よくあることではあるけれど、改めてアナログの良さを実感。
間違いなくCDよりも良い音質、これは雰囲気だけの問題ではないだろう。
声もバックの音も、深みがあって空気感がある。
デジタルの消去法で削ぎ落とされた部分にこそ、実は音楽の本質があるのだと思う。
ノイズ成分と一緒に(不可思議な領域の)艶まで消し去ってしまうのは間違いだ。
昨今アナログ・ディスクやカセット・テープが復活しているのは
単なる懐古趣味的な要素だけじゃないことがよく解る。
多くの者たちがそこに気付き、とりわけ若い連中がその良さを認めてくれたことは
この先の音楽の行方に大きな影響を及ぼすことになるんだろうね。

なんか、それが嬉しい。

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