本日、某所での出来事。
無造作にカ―ゴに乗せられていた
プロポ―ションが素敵なギタ―ケ―スを見かけ
「これ、売るの?」と、尋ねてみると
「そうだよ、持ってく?」と、軽い返答。
これ、昔々の7〜8年前くらいに(記憶では)アリアあたりが
輸入代理で1万5千円くらいの価格で売ってたよなあ・・
あの当時にも斬新なスタイリングが目を引いたのだが
軽くて丈夫なギグバッグが台頭して来た時期でもあり
結局手にすることはなかったという「思い出の品」だったのである。
けれど目の前にあるのは明らかに小型サイズ。
OMやOOO、はたまたクラシックギタ―用であり
愛用のドレッドノ―トが入らないことは明確だった。
「持ってく?」
再び声を掛けられたものの
数千円出して使い道が無いんじゃ無駄なので
「う―ん・・」と唸ったら
「誰も買わないだろうから持ってって!」
「タダというわけにはいかないから百円ちょうだい!」
「ひゃ、ひゃくえんだあ!?」
唖然として声も出なかった小心者のワタシ。
半ば強引に手渡され、車に積み込んだ次第である。
それがこれ。
グラスファイバ―製のセミライト、おっされでしょ。
ヘッド部分の裏側に派手な擦り傷があるだけで
他は中も外もぴっかぴかなのである。
これはいい!!
しかしながらドレッドサイズは入らないわけであり
いま一番のお気に入りであるMORRISはおろか、J-45だって無理。
手元にはOMやOOOは無い。
ベッドの下から、ふだんは使ってないスタッフォ―ドを引っ張り出す。
Gibson B-25のコピ―モデルだ。これならたぶん入るだろう。
ぴったんこ!である。
専用ケ―ス以上に、僅かな隙間も生じないほどのピッタリサイズだ。
ひゃっほ―!!と、一瞬の小躍り。
でもなあ、このギタ―、ライブじゃ使わないしなあ・・
すぐに現実に戻ってしまったが、
しばらくは部屋の隅に置いておくことにした。
・・という顛末。
ちなみに、帰宅してからネットで探しまくってみたけれど
当時のモデルは全くヒットしなかった。
そのかわり、衝撃的な事実を目の当たりにしたのである。
デザインも材質も内部構造も同じで、
おそらく同じ工場で生産されてるのであろう現在の製品が
グランド・オ―プリ―とかイ―ストマンとかのブランド名で販売されてるのだが
そのお値段、驚くなかれおよそ3万円から6万円とな!!
楽天での参考価格 http://item.rakuten.co.jp/owariya-gakki/gce151w/
ひえ〜っっっ(汗)
外観も内部も
ヘッド部分に湿度計が付いてるところまで
このイ―ストマンのモデルと全く同じ物であることがわかりますけど
いったいいつの間にこんな高級品になっちまったんだあ??
それが、タダ同然の「百円」です。
気まずい思いはありますけど、もう僕の物です。
誰にも渡しません。返せと言われても返しません。
お世話になったMさん、ありがとうございました。
この御恩は一生忘れません。
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