今回の配置替えに乗じて、
デジアン(デジタルアンプの略)導入しました。
DAWのモニター用に、以前から使ってみたかったんですよ。
無駄に電気を食って室温が上がるオーディオアンプてえのも
狭い部屋に篭る(貧しき)高齢者にとっては
高騰する電気料金も悩ましいことですし、ねえ。
そんなこんなで今回仕入れた省電力デジアンは
フリマサイトで見つけた個人製作の小出力パワーアンプ。
サイズはW12、H7、D19Cm、MDFのボックス入りで
ご丁寧に木目シートまで貼ってある代物。
小ぶりではあっても電源トランスやコンデンサー、
ヒートシンクに至るまで割と大きな部品が使われてます。
出力は(たぶん)定格5W前後でしょうけど
私の部屋の窮屈な環境ならば十分すぎる音量です。
しかも音がいい!シンプルな構成なので透明感があります。
分離が良いせいか、ややハイ上がりな印象の音ですが
どっこいダンピングの効いた低域もしっかり出ています。
期待した通り、DAWのモニターに打って付けですね。
これでわずか三千円だなんて驚きです。
従来のオーディオアンプなんて必要なくなります。
回路構成と部品数を最小限に纏めると
こんな瑞々しい音になるんですね。
オーディオの概念から言うと良いアンプの定義として
大型のトランスと電解コンデンサーを有した強力な電源部、
それに加えて放熱効果の高いヒートシンク搭載となりますから
デカくて重たいアンプが重宝されてきた経緯があります。
けれど数年前からその牙城を揺るがす勢いで
小型でDC駆動のデジタルアンプが台頭してきました。
私は古い人間ですから、如何に巷で評判になろうとも
小っぽけで玩具みたいなアンプには
ハナから興味を抱くことなどありませんでした。
正直、馬鹿にして見下してましたけど
いざ実際に聴いてみると、完敗でした。
音の色艶とか、細かなことを言い出すと問題点はありますが
モニターとしてなら、これでいいんじゃないでしょうかね。
やや複雑な気持ちながら、認めざるを得ない結果です。
でも、ちょっとだけ悔しく感じるのは
ガソリン車がハイブリット車に負けたみたいな
そんな感覚に思えるところ。
まあ、お互いの良いところを学び合いながら
先へ進んで行かなければね。
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