2011年9月12日

Midnight Blue


月夜の空はMidnight Blue
透き通った紺色の空を
月の光に照らされた蒼白い雲が
ゆっくりと穏やかに通り過ぎて行く。
その光景は、衣擦れの音が聴こえて来そうなほどに
やわらかで、とてもしなやかだ。
しばらく立ちすくんでいると
なんだか心が浄化されて行くような感覚になる。

無言のまま、ひたすら空を見つめながら
手が届きそうな処の宇宙に酔いしれる。
そうか、月見酒とはこういうことか。
やはり古の者たちには風情がある。

月明かりの下では
言葉も要らない、音楽も要らない。
沈黙と静寂が一番よく似合う。

それがMidnight Blue


「月の光」 フジコ・ヘミング

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