2011年11月1日

クルマのお勉強、3

深夜食堂を観ていたら、アサリの酒蒸しが食べたくなってしまった。
あの汁をすする音と貝が皿に当たる音・・たまらんねぇ。。じゅるっ

さて、気を取り直して「クルマのお勉強、3」

(愛車テリオスキッドのエンジン)


近頃の新し目の車を運転するドライバーの皆さん、
エンジンを掛けた途端にサーッと発進して行くのをよく見かける。
なんでも、現代の車は構造的に昔みたいな暖機運転の必要が無いんだとか。
そういやあ以前修理の間に借りたほぼ新車の代車、水温計も付いてなかったんで驚いた記憶がある。
どうやらエンジン素材の進化や精度が上がったおかげらしい。
オイルポンプの回転を上げて末端まで潤滑させるためにも、はたまたギヤ周りを暖めるためにも、
手っ取り早く走り出しちゃった方が得策というのが最近の説。
暖機で無駄な燃料を消費しないようにと、省エネルギーの風潮も追い打ちをかけている。

私みたいな古い人間には、どうにも馴染めない言葉ばかり。
水温計が動いてから走り出さなければ、エンジンを傷めてしまうものだと信じ込んでいるので
今でも始動した後に煙草を1本吸ってから発進することにしているくらいだ。
(車が旧いせいもあるけどね)

実はエンジンを止める時もそう。
ターボ車はタービンを冷やすためにクールダウンさせるものなんだって教えを今でも守ってる。
なので停車してからエンジンを切るまでの間に煙草を一服、となるわけだが、
これも最近のマニュアルでは「必要ない」ときたもんだ。
オイルも良くなったし、レースカーでもない限りアフターアイドリングは不要なんだってさ。
むしろ走行風が入らない分、エンジンルームの温度が上がって悪影響を及ぼすとまで言われる始末。
いやあ、どれをとっても昔の教えとはかなりの隔たりがあって困ってしまうよ。

ちなみにガソリン車って、10年ほど前からは
エンジンも足回りもこれ以上ないくらい完成の域に達してると思うんだよね。
だからよほど荒っぽく走らない限り、製造のバラつきが無い車に関しては
うまく行けば10万Kmはおろか20万Kmくらいまで平気で走っちゃう気がしてる。
けど現在の低燃費車やハイブリッドって、そこまで持ってくれるのかしら?
エコカーの耐久性にはやや疑問あり。

私は頻繁にエンジンを掛けたり切ったりするのが嫌いだ。
根拠は無いのだが、何となくエンジンに負担をかけてしまうような後ろめたさからである。
なので停車時間が数分であれば、なるべく切らないようにしている。
排ガスの環境問題からしてみると時代に逆行しているかも知れないが
これは私の哲学なので致し方ない。
そんな私ゆえ、流行のアイドリング・ストップなんてとんでもない話だ。
そもそもあんなに回したり止めたりを繰り返して、エンジンなんともないのかしらね。
環境問題を考える前に、根がケチなのでそっちの方が心配になる。
始動時のピストンの負荷って、結構なもんだと思うんだけどなあ。

(勝手な推測だけど)故障が相次いで、廃車率が高まって
スクラップの山が別の環境問題を生み出したりしなきゃいいんだけどね。
火力発電が原子力へと移行して行った過程とその危うい結末が
なんとなくダブって見える今日この頃。
飛躍しすぎと言うなかれ、資源だ環境だと叫んだ挙句
地球を滅ぼしかねないほどの危機を招くのは言語道断というものだ。
そして機械や道具にブラックボックスは無い方がいいに決まってる。
人間が動かし、管理するべきものなんだから。


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