2012年1月6日

春よ来い!


小寒を迎え、いよいよ冬本番です。
北海道で生まれ育った私でさえも、関東平野の空っ風は堪えます。
ひどく乾燥しているためでしょうか、
先の鋭い刃で体を抉られているようで、空気がとても痛いんです。
腰の軽そうなその寒さは、風に煽られ体に纏わりついて来ては
まるで嘲笑うように冷たい息を私に吹きかけて行きます。

北海道の冬はというと、
気温では内地(本州の意味)と比べ物にならないほどですが
重厚でずっしりとした寒さの方が、体に与えるダメージが少ない気がします。
ぺらっぺらの薄情な冬よりも、分厚く重たい冬に温もりを感じてしまうような
上手く言葉にはできませんが、そんな不思議な感覚です。
外がどれほど凍て付いていようとも、
赤々と燃えるストーブを囲むと気が和みます。

薪、石炭、灯油、時代と共に暖房用の燃料が変わっても
寒気の隙間を埋め尽くすように、濃厚な熱が部屋を体を温めてくれるのが
北海道の冬であり、それは今も昔も変わってないのです。
関東の冬は、その暖房ですらペラッペラに薄情な感じがして
それが余計に寒さを募らせているのでしょう。

あとひと月ほど
この寒さに耐えて行かねばなりません。
それでも徐々に日が長くなっていることに気付くと
春の足音が近付いているようで呼んでみたくなるのです。

春よ来い!
毎年この時期になると口にしてみたくなる命令形です(笑)



0 件のコメント:

コメントを投稿