2012年1月8日

砂糖の思い出

諸事情から昨日作り損ねた七草粥を今夜になってから食しました。
一年の無病息災を願う伝統ある風習と素朴な味、いいものです。
(一日遅れてしまったので、ご利益が無いかも知れませんが・・)

この七草粥、辞書を紐解くと関東地方の古には
七草をまな板の上に載せ、歌いながら叩いて細かくしたそうです。
その歌というのが、「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」
我が家もさすがにここまではやりませんが、次の世代にも受け継がれて行ってほしいものです。

ちなみに私の家では、このお粥にお餅が入ります。
とろっとろになったお餅、これがまたよく合って旨いのですが
ついいつも食べ過ぎてしまうのが困ったところ。
丼で二杯も頂くと、しばらくしてから胃袋がかなり膨らみますからね。
(今夜もしっかりと二杯たいらげましたが・・)

お餅と言えば、地方によってその食べ方は千差万別。
故郷の北海道では、焼いたお餅を砂糖醤油で食べていたものですから
東京の海苔を巻いて醤油で食べるその習慣には、馴染むまでかなり時間が掛かりました。
今まで甘口で食べていたものが間逆の味になるんですからね。
そんな甘い餅の味を数日前ふと思い出し、早速口にしてみたくなったのですが
砂糖がどこに仕舞ってあるのか分からず、女房に聞いてみようかと思ったものの
江戸っ子の彼女にそんな食べ方を欲しているなどと言おうものなら
おそらく猛烈に不味そうな顔をするに違いないと、やむなく断念してしまいました。
(けど、今も密かに食べたい気分でいっぱい)
四国・・でしたっけ?
味噌味のお雑煮に餡子餅が入っているのは。
それも是非一度食べてみたいものです。

思えば、北海道(私のおふくろ)では、何かにつけて食卓に砂糖が登場してました。
納豆を混ぜる時にも(辛子醤油ではなく)砂糖醤油、これもまた旨いんです。
捥ぎたてのトマトを切って食べる時にも、砂糖をザクザクッとかけてやると
畑の土の臭いが和らいで立派なスイーツに変身したものです。
言ってみれば、田舎では何でもかんでも砂糖をかけていたようなもんで
それが東京へ来てみると、何でもかんでも塩と醤油をかけるようなもんで
若き日の私は、その文化の違いに大いに驚いたものであります。

あーいかんいかん。
こんな夜更けに、無性に砂糖醤油で餅が食いたくなってきた。
砂糖は何処かな・・ゴソゴソ。



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