2012年1月24日

冬の野郎め


冬の野郎め、あたふたと駆け込みでやって来やがる。



毎年この時期になると、そう思ってしまいます。
これでもか、と言わんばかりの強烈な寒波。
そう簡単に春に陣取られてたまるかい!
そんな冬の意固地さを感じさせます。
前日には雪を降らせ、今夜もかなり冷えてますが
どうやらこの寒波、しばらくは列島に居座り続けるようです。

私、北国で生まれ育ちました。
寒いのは平気でしょ?と、よく言われますが
暑いのも寒いのも、極端なのは苦手です。

実は雪も嫌いです。
嫌いと言うより、雪に弱い体質。
雪の降る凍えた大地で育ったくせにね。
たぶん体に染み付いた自然への無力感からでしょう。
勝てませんもの、自然の強大な力には。
氷点下20℃とか、1mのドカ雪とかを
目の当たりにすると人間の負けを認めざるを得ません。
尻尾巻いて逃げて、家に閉じ篭ってしまうしかないくらい
何にも出来なかったですからね。
私が猫背になってしまったのは
凍土の道を歩いたからか、ストーブの前で丸まっていたからか
そのどちらかなのだと思います。

いずれにしても
冬は嫌い。雪も嫌い。そう呟きながら
背中を丸めてウィスキーを飲んでいる、軟弱な私なのであります。



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