2012年1月27日

病魔


猫は自分の病気を隠すと言われています。
外敵から身を守る野生の本能らしいのですが
飼い主がそれに気付く頃には、
もう手遅れなほど病気が進行していることが多いようです。

我が家で6年近く暮らしていたこの子、
飼い主である娘の家に引っ越して数ヶ月が過ぎました。
孫の顔を見に行った折に何度か顔を合わせていましたが
さしたる変わったことも無いように見えました。
けれど、病魔が巣くっていたのです。

人間で言うなら喘息のような症状が現れて、緊急入院したのが一昨日の夜。
今日娘が改めて診察結果を聞きに行ったところ
なんと末期の心筋症で、おまけに心臓の中には腫瘍まで有ることが分かったそうです。
とても神経質な子だったので、病院という環境に馴染めず
餌をほとんど食べないせいか、げっそりと痩せ細っていたと娘から知らされました。
果たしてあとどれくらいの時間生きられるのか、
明日一緒に病院へ行き、先生と今後のことを話し合わなければなりません。

急なことで本当に驚いています。
そして悲しい。
家族、でしたから。
一番俊敏で賢い子でしたから。

一緒に暮らしているんだから、隠すことなんてないのにね。
言葉が分かれば、もっと早く治療もできただろうにね。
体温が低くて足先がいつも冷たかったのは
心臓に欠陥があったからなんだと、今さら気付くお粗末さ。
皮膚が弱くて、引っ掻いて出血することがよくあったのに
娘の家に越してからはそれも治まり綺麗な顔になったというのにね。
異常に気付けなかったことが悔やまれます。

明日、病院で対面するのが怖いです。
本心を言うなら・・

顔を合わせるのが辛い。



0 件のコメント:

コメントを投稿