2012年1月30日

ありがとう、のんたん


午後にレンタルの酸素濃縮機が届き、
ビニールカバーで覆われた介護ケージに入れてあげたんですが
つい先ほど、今夜から泊り込んでいる女房から電話がありました。
さほど苦しむこともなく、娘の腕に抱かれたまま息を引き取ったそうです。

母子共に危険な状態になるほどの難産となったポンタの出産、
その後の健やかな成長と飼い主である娘の体の回復、
そして昨日のお宮参りを迎えるまでに至った平穏な日々を見届けて
彼女は自分の役割を全うして天に召されたのでしょう。
一昨年に他界したボーダーコリー犬のフェアリーとは一番の仲良しだったので
密かに娘のその後のことを託されていたのかも知れません。
今ごろは天国でフェアリーと再会していることでしょう。

賢く、物静かで、美人だった彼女。
家に侵入した昆虫や害虫を誰よりも早く見つけ
そして誰よりも俊敏に一撃で捕らえることが出来たほどに
我が家では一番「猫らしい」本能を持った子でした。

娘宅に女房を送り届け、注文していた薬を病院へ受け取りに行き
帰りしな、なんとなくこれが最後になるような気がして声を掛けた時
「行っちゃうの?わたし今夜あたりお迎えが来そうよ」
虚ろな目で、そう言っていたような気もします。

のんたん、享年6歳。
早すぎる死ではありましたが、
その限られた一生の中で十分すぎるほどの役割を果たしてくれました。
共に暮らした家族全員が感謝しています。

・・ありがとう、のんたん。



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