2012年2月22日

ギターもスピーカーも、楽器なのです。


行ったり来たりを繰り返しながら
人は再び同じ場所へと戻って来るのでありまして
その瞬間の懐かしい匂いがとても愛おしくなるものです。

ザクザクとパーカッシブな音を刻むには
やはりこのギターでなければなりません。
そう気付いた今夜の私でありますが、これもおそらく
FE-103が奏でるアナログ・サウンドを彷彿とさせる音に毎夜浸っているからでしょう。

「良い音」とは、決して響きがよくて美しいものだけとは限りません。
たとえレンジが狭く、さほどのサスティーンを感じさせないものだとしても
その人、その歌には、それが一番よく似合うことだってあるのです。
所詮は好みの世界、オールマイティーである必要は無いんですからね。
ちっぽけな図体のFE-103が、それを教えてくれたような気がします。


そんなわけで、今宵も70年代の音に浸りきっているのです。
音楽は中域重視、この時代のどのアルバムからも
意図するサウンド・ポリシーが伝わって来ます。

そろそろ手持ちのCDは全て聴き終えてしまいそうです。
早くアナログ・プレーヤーを手入れして、レコード盤が掛けられるようにしなければ
聴くものが無くなってしまうどころか、すぐにでも聴きたいアルバムを見つめるだけになってしまいます。

ディスクはバッファロー・スプリング・フィールドに変わりました。
60年代の(もっこりした)ATCOレーベルの音、気持ち良く鳴ってくれてます。
たぶんレンジを広げた最近のスピーカーでは、この雰囲気は楽しめないでしょうね。
それどころか、粗が目立って聞き苦しく感じるかも知れません。
けれども私が好んで聴くアルバムは全て60~70年代にかけてのもの。
レンジの狭い音がちょうど良いのです。

今、スティルスの「BLUEBIRD」が掛かっています。
ええ音じゃあ~♪




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