2012年2月24日
「G」繋がり
すでにご承知の通り、私は優柔不断で一徹さに欠ける人間である。
飽きっぽい性格を見透かされないよう、切り替えの速さに置き換えたりもしながら
あちらこちらをつまみ食いしながら、しぶとく生きている。
それはある意味では堂々巡りとも言えるのだが、仮に元の鞘に納まったとしても
そこへ至るまでの過程が面白いのだし、もっともらしい理由付けを考えることも無駄ではないと
そう勝手に思い込んだまま60年近くを生き抜いてきたわけである。
前置きはさておき、Gibsonが自分にとっての原点だとツイートすると
友人から「あなたにはGuildが似合っている」と返って来た。
もちろん両方共、私の大好きなギターであることは間違いない。
GibsonとGuildは、マホガニーモデルに関してはとてもよく似た性格を持っている。
どちらも私好みの太くてウッディーな音で鳴ってくれるのだが
ザクザクとパーカッシブなGibsonに対して、Guildの方は倍音成分の艶が乗り
大音量でやや深く重い音になる傾向がある。けれど音離れはいい。
板厚が薄く軽いボディと相まって、スコーンとした抜けの良さが気持ちいいのだ。
とにかく音はバカでっかい。
コンパクトな音量のGibsonと比較すると倍くらいの音圧がある。
もしもPAを通さずに歌ったなら、たぶん声量が負けてしまうほどの音なので
私はセーブすることもなく一晩で喉を潰してしまうくらいの勢いで歌わなくてはならないだろう。
けれども「かずら元年」のスタイルを変えずにこのまま歌い続けるのだとしたなら
それも悪くはない選択なのだと思う。
私のことをよく分かっている男の言葉だ。
その返信を見て、よーしやってやろうじゃないかと喧嘩腰になってきた。
挑むよ。Guildを従えてガツーン!と行ってみるよ。
GibsonもGuildも元年も、どれもガッツ溢れる「G」繋がり。
おまけにGは私が好んで使うコードでもあるし、ジジイのGでもあったりする。
さあ、Gで行くよ!Gで!!
などとツラツラ書いている傍で流れているのはJ.T
ローズウッド・サドルのJ-50、いい音してるなあと感心しきり。
今宵もFE-103と共に夜は更け行く。
外は春の匂いをいっぱいに纏った雨が降りしきっている。
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