どちらも恐ろしい光景でした。
偶然にも重なった11という数字を恨めしく思ったものです。
予想だにしない出来事は、非現実的なものとして目に映り
あまりにもリアルな映像からは逃れようのない戦慄を覚えてしまいます。
いつもと変わらぬ町並みが、家が、
一瞬の内に瓦礫と化してしまう恐怖は言葉にできません。
いつもそこに居る家族が、愛する人が、
さよならも言えずに永久の別れを迎える結果になるなんて
その悲しみと怒りをいったい何処にぶつけたらよいのでしょう。
世界を震撼させた同時多発テロから10年、
そして東日本大震災から明日で1年、
どちらもまるで昨日の事のように生々しく蘇ります。
個々の人間にとって「世界」とは、何も地球上全てを指すものではありません。
日常そのものが、すなわち世界なのであり
その日常(世界)が崩壊してしまうことほど恐ろしい結末はないのです。
被災された方々の心情を思うと、体が震えてくるほどの憤りが込み上げてきます。
淡々とした日々を送っていた彼らが、いったい何をしたと言うのですか?
惨い、あまりにも惨すぎる。
さりとて人間は無力だからと、逃れる気持ちにはなれません。
向き合い、受け入れ、そして自分に何ができるのか
「降りかかる災いや試練を そのまま受け入れちまえよ」
私は人として生きて行きたい、淡々と。
そう思う夜なのです。
*
0 件のコメント:
コメントを投稿