2012年11月10日

我楽多(ガラクタ)


そろそろ疲労がピークに達しております。
アナログ・ディスクを引っ張り出したことから始まって、ターンテーブルの入れ替えやら、それに伴う配置換えやら、はたまた安い出物を探しに出掛けたり、ここ数日間は毎日のように体を扱き使っているもんですからね。(仕事もこれくらい熱心にやれればいいんですけど。笑)

昨晩床に就いてから、まるで神様のお告げのように「あそこを片付けて整理しろー」みたいな声が聞こえた気がして、それからあーでもないこーでもないと考え始めると眠れなくなってしまい、熟睡できないまま朝を迎えてしまいました。
え!あそこをですか!?と、戸惑ってしまうくらい雑然としたパソコン・デスクの下が問題の場所でして、この家に越して来てから10年もの間放置されたままの「荒地」だったわけですから、暮れの大掃除に近い(いや、それ以上の)過酷な作業が待ち受けていることが恐怖だったのです。けれどレコード盤を整然と並べ、出し入れが容易になることも必要な環境整備だったものですから、観念して取り組む覚悟を決めたのでした。
寝てる間に構想は出来上がり、すでに煮詰まってしまっていたので、昼過ぎにはコーナンへ車を走らせ必要な部材を購入してとんぼ返りで帰宅しましたが、そのレコードラックにすべき箱の組み立ては後回し、まずは膨大なガラクタの山を片付けなければなりません。床に座ったまま2時間あまり黙々と埃を払いながら作業に没頭して、ようやく綺麗に何も無い状態まで漕ぎ着けました。仮に10年間放置されていたとは言え、前の家から運び込んでそのままになっていた物がほとんどなわけですから、開けてびっくりな素晴らしき物が数多く発掘されるというオマケが付いていたことが疲労感を和らげてくれました。(発掘されたお宝については後日また)
パーチクル・ボード製のラックを組み立て、レコード・ジャケットを収めた姿が上の画像です。どーです、見違えるほどすっきりしたでしょう。(あ、その前の状況が分かりませんもんね。恥ずかしくてお見せできませんが・・汗)肩が凝り、腰も痛くなりましたが、この光景を目にして達成感で胸がいっぱいになると、そんな肉体の疲労は吹き飛んでしまうものです。あー、やって良かった。昨夜の天の声に感謝です。

「後日」と書いてはしまいましたが、嬉しいので発掘されたお宝のほんの一部をご紹介させて頂きます。まずは同世代の誰もがお世話になったであろう往年のリファレンス機、シュアーのカートリッジM44G。確か何処かに仕舞い込まれている筈だと前から思っていたのが今回の大掃除でようやく見つかったのです。


いつ頃購入した物かは分かりませんけど、入っていた箱から察すると推定年齢は20歳くらい。針先もボディも綺麗な保存状態ではありましたが、ダンパーの経年劣化は否めないので使えるのかどうか半信半疑でアームに取り付けてみると・・
驚きでした。何の問題も無く音溝をトレースして、おまけに内周の歪みも全くありません。それまで使っていたMCのDL-103も20年選手でしたから、おそらく何ともないだろうとは思っていたんですが、その予想の遥か上を行くほどクリアで骨太な「シュアーの音」が再現されました。時代は変わっても、やはりこれは名機ですねぇ~。


実はこれが発掘されたとき、何故かDENON製の旧型のヘッド・シェルにマウントされていたんです。この鉄板プレスで作られたタイプの薄い素材のシェル、私は本来好きではなくほとんど使ったことが無かったのですが、昔ほど音のクオリティに拘らなくなっているのと、DENONのターンテーブルに替えたばかりだったので今回はそのまま使用することにしました。こうして見てみると、DENONと銘打たれたヘッド・シェルも悪くないように思えるから不思議です。

お宝とは言えませんが、こんな物が新品のまま出て来たのでターンテーブルの脇に置いてみました。


手前のタイガー・タンクじゃないですよ、奥のON AIR電飾ですよ!
入っていた黄ばんだレシートを見ると15年前に購入した物のようでしたが、置き場所が見つからないまま仕舞い込まれていたんでしょうね、おそらく。本日やっと灯が燈りました。・・て、年甲斐もなくこんな物を飾ってしまい、何ともお恥ずかしい限りです!!

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