2012年11月19日

冬なんです


故郷である北海道を離れ、都会に移り住んでから40年以上が過ぎましたが、当時のそこでの暮らしは一年の大半を厳しい寒さと対峙していたような気がします。冬が近付いて来るその気配に怯えながら、動物的な本能が働いて身構えたとしても、どうすることもできないまま縮こまるしか成す術が無いほどに、厳寒の地の凍てついた冬は例えようも無いほど長く感じられたものです。

季節や時間を体で感じられない都会での生活に慣れてしまうと、どうしても冬をナメてしまいます。紅葉が遅れるほど温暖な秋が長引いたりしようものなら、その痛いほどに厳しい冬の存在を忘れてしまい、或る日突然急な冷え込みに襲われてから慌てふためくのです。

今や私の体もそのご他聞にもれず、冬に対する身構えが全くできなくなってしまいました。心の準備もままならず今夜の寒波には完敗です。冷房装置の夏が行き暖房装置の冬が来る、都会には四季が無いどころか、2極の温度管理によって肉体が自然を捉えられなくなっているんでしょうね。情けないことです。

その北海道、友人のBlogによると今夜は雪が降っているそうです。都会暮らしをやめて実家へ戻り、二十数年ぶりに体感する「本物の冬」に怯える姿が言葉に表れていました。

さて私はというと、
冬の夜がよく似合うサンディ・デニーを聴きながら、遠い田舎のことを思い出しているのです。

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