2012年12月2日

あれこれ


厳寒のふるさと北海道に住む方々には「十分暖かいじゃないか」と笑われるかも知れませんが、私の部屋の温度が遂に10℃を下回りました。これは部屋の暖房を電気ヒーターから灯油ストーブに切り替える目安の温度なのでして、毎年これを境に「真冬」を実感しているわけなのであります。
さすがに今夜は冷える。けれど灯油を燃やすのはもう少し我慢することにしました。コストを考えると、おいそれと気安く燃やせませんもの。元はといえば北国育ちの私です、世知がなく生きなければ!

今朝は中央道笹子トンネルの崩壊事故に衝撃を受けました。ふだん何気なく通る道にも同じような危険が無いとは言い切れないほど身近に思える事故ですもの。同様の構造のトンネルが全国に十数か所あるだけではなく、そもそもトンネルというものは長年に渡る岩盤の圧力で縮んだり変形したりするそうで、それに耐えられる設計になっていなければならないようです。それに加えて60~70年代に於ける成長期、完成を急ぐあまりの突貫工事や資材・原材料の不足などが、今回の事故の要因になっているような気がして仕方ありません。
老朽化の進んだ首都高の橋脚があちこちで腐食していて、もはや手の施しようが無いといった話を耳にしたことがあります。中小の河川に架かる橋桁も同じように、応急処置だけでは解決できない問題を抱えたまま多くの車や人々が日々行き交っています。この国で疲弊しているのは人間ばかりではなく、建築物や構造物に於いてもその耐用年数を超えて悲鳴を上げているのが現状なんですからね。それを思うと怖くなります。

先日このBlogに書いたことと重複しますが、この国が365日休まずに動き続けて来たことをもう一度考え直す良い機会だと思うんです。不便になることをある程度は受け入れて、過剰な物量やサービスがどれほどの無駄を生み、どれほど環境を悪化させているのか、よーく考えてみましょうよ。
食料品も電気も水も、全てが不夜城と化した都会のためにあるなんて、そんな馬鹿な話ないじゃないですか。どこぞの政治家が何度も口にする「安心安全」て、大票田である都心部の有権者と政財界に向けてのリップサービスとしか思えませんもの。大きな流れを一度止めて、直すべきものは直し、廃するべきものは廃す、そのための不便さだけでも快く受け入れることにしませんか?
そう思うんです。

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