2012年12月9日

お経をハモる


高輪の円真寺にて義母の三回忌の供養を終えました。高層マンションが建ち並ぶ都会の一角にひっそりと佇むその寺は、入口の間口も車1台がやっと通れるほどの狭さで、何度訪れても毎回通り過ぎそうになってしまいます。現在は昨年の大地震による傷みを補修する工事のため本堂が使えませんでしたが、江戸時代中期からこの場所に在るという歴史の重みを感じるお寺でもあります。すぐ近くには明治41年に建造された高輪消防署二本榎出張所が在り、この建物もまたとても趣がある素敵な姿を現代に伝えているのです。


今でこそビルの陰に隠れてしまってますが、当時は高輪の高台にそびえ立つ火の見やぐらから東京の街を見守っていたんでしょうね。ずいぶんと老朽化しているんでしょうけど、こういった歴史を持つ建造物はこのまま後世に残してほしいものです。

実は法事の席で私にはちょっとした楽しみがあります。
法要の後半、住職に促され皆で「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えるときに、最初は周囲の声と同じ音程でスタートして、やがて三度・五度と上の方の音程を重ねて行くのです。いわゆるお経のコーラス、メロディが無いだけにとても深みがあって音の厚さに感動するくらい心地好い気分になります。これ、気が付くと私だけではなく息子や娘たちも同じことをやっていて、ちょっとしたコーラス隊みたいに聴こえてきますから余計に楽しくなるのです。
皆さんも機会がありましたら是非お試しください。仏教がより身近に感じられること請け合いですから(笑)

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