横浜の朝は薄っすらと積もる程度、でもやはり降りましたね。
今回は千葉に多く降ったようですが、概ねウエザーニュース社の予報通りでした。
超ど級の寒波が居座り、ここ数日間は厳しい冷え込みが続いています。
1月から2月にかけてのこの時期、寒くないわけがありませんけど
心のどこかで油断していたような、冬をナメていた気さえします。
何というか、ずっしりとして寒さの重みが違うものですから
ついつい体が縮こまってしまい、背中をピンと伸ばすことができません。
こんな季節に颯爽と胸を張って街中を歩く人を目にすると
その姿をとても美しく、そして凛々しく思えてしまうものです。
帯広の町に戻り、父親の介護をしている旧い友人から電話がありました。
前の晩は留守電に「酔っ払って声が聴きたくなって掛けましたあ~」と、
ただそれだけのメッセージ。
翌日にも不在着信があったので気になって掛けてみましたが
(意外にも)素面で元気そうな声が返って来て一安心。
2月の後半にこちらへ遊びに来るそうなので、そのときは逢ってゆっくり話せそうです。
散歩好きの彼、田舎に戻っても雪道をあちこち歩き回っているようです。
私の実家の近くを流れている帯広川の上流の方には
こんなにたくさんの白鳥が群れているらしいのですが、ちょっとびっくり。
彼のBlogから拝借してきました。すごい数です。
行くあてがないときは、よくここへ白鳥を見に行ってるそうですが
氷点下の雪道を、こうして徘徊できる爺さんもまた逞しく感じてしまいます。
田舎で暮らすには、車が無ければ歩いて移動するしかありません。
ふと思い立って電車に乗り、遠くまで出掛けられる都会とはそこが違います。
行きたい場所までの「足」は、自分の足しかないのですから
いくら歩いても いくら歩いても、その距離は高が知れてます。
広い大地で生きていながら、日常の行動範囲は案外と狭いものなのです。
それが冬ともなれば、余計に狭くなってしまいます。
むろん、凍てつく夜に好き好んで出歩く者など何処にも居ません。
活動できる時間と距離が都会とは比べ物にならないほど少ない、
それが田舎の営みなのです。
行くあてがない。
遠い昔に田舎で過ごしていたとき、冬になるといつもそう思っていました。
逃げ出したくても逃げ出せない、
あの頃の私は、そんな情念に満ちていました。
どうにもならないほど、北国の冬は厳しいものなのです。
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